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「誇りとなる学校へ」誓う

本紙掲載日:2022-04-23
7面

島野浦学園開校−延岡市島浦町

◆新入生3人、全24人でスタート

 「きょうが楽しく、あすが待ち遠しくなる学校へ」―。延岡市島浦町に今年度誕生した義務教育学校「島野浦学園」(平田政行校長、24人)の開校式は13日にあり、平田校長は「保護者や地域の皆さまと共に島野浦の誇りとなる島野浦学園を築き上げる」と誓った。

 式典には児童生徒や教職員、来賓、保護者ら約80人が出席した。来賓の読谷山洋司市長は「義務教育学校の良さを十分に発揮し、児童生徒の皆さんも良さを十分に発揮した自分ならではの勉強、学びをしてほしい」と祝辞。澤野幸司教育長は「延岡市初の義務教育学校として前例にとらわれず、子ども、家庭、地域、そして先生方が新たな学校づくりに挑戦していただきたいと願っている」と話した。

 児童生徒会長の佐藤凡乃佳さん(9年)は「9年間の学びの中でお互いの良さを知り、絆を深め合い、それぞれに高い志を持ち、島野浦小、中学校の歴史を受け継ぎつつ、島野浦学園の新たな歴史を創り上げたい」と誓った。

 開校式の前には第1回入学式があり、3人が入学。校歌斉唱では、島野浦学園の校歌として、島野浦小、島野浦中両校の校歌を2曲続けて歌った。

 式典後には外に移動し、校舎前に建立された開校記念碑、運動広場整備記念碑の除幕式を行った。5年生の土井一紗さん、6年生の木津勇悟さん、古谷優好さん、西口祥英さんの4人が出席者に向けてあいさつし、「これから始まる学校生活にワクワクしてきます。これからの島野浦学園を楽しみにしていてください」と声をそろえた。

◆9年間の一貫教育

 義務教育学校は、小学校と中学校の区分をなくして、9年間一貫した教育を行う学校で、県内では、昨年美郷町に開校した西郷学園、美郷北学園に続いて3校目。

 同校では1〜4年生をファースト、5〜7年生をミドルリーダー、8、9年生をトップリーダーと位置付け、それぞれのステージで達成する目標を定めている。

 IoTを活用した遠隔教育の充実、個別最適化学習、島だからこそできる体験活動を行う新教科「島野浦学」を導入するなど、特色ある学びを用意。ICT教育を実践する専門の教室も設けられ、市内外の学校や教育施設などと結んで遠隔授業を受けられるほか、島民の学びの場としても活用できるという。


◆校舎前に運動広場−市内公立校で初の人工芝

 校舎前に整備された運動広場は1840平方メートル。市内の公立学校では初となる人工芝のグラウンドで、50メートルが5レーンと、鉄棒、ジャングルジム、ぶらんこ、登り棒、うんてい、砂場、平均台が設置されている。

◇城野保忠さんが土地代を寄付

 同所の整備に当たっては、土地の所有者だった城野保忠さん(82)=城野水産社長=が、市から土地代として支払われた800万円を「島や学校のことに役立ててほしい」と市に寄付。城野さんに感謝の気持ちを伝えようと、開校準備協議会が整備記念碑を建立した。

 除幕式で城野さんは、美しい運動場の完成、記念碑に名前が刻まれたことなどに感謝し「私事で恐縮ですが、私たちが島野浦小学校に入学したのは今から76年前、日本が太平洋戦争に敗れて終戦となった翌年、1946年4月でした」と振り返った。

 前年に襲来した枕崎台風で小学校の校舎は倒壊。そのため、「私たちはきょうのような素晴らしい入学式を味わうことはできなかった」。

 島野浦神社を教室として使ったが、教室が少なく、1時間ごとに交代し、神社の石段に腰掛けて学んだ。城野さんの学年は当時としては少なく51人。それでも授業はすし詰め状態で、神社の下でワイワイ遊び、上がってこない子どもも多かったという。

 70年以上がたった今、急激に進んだ少子高齢化で、9学年分の全校児童生徒数が城野さんの時の1学年分よりも少なくなった。城野さんは「これから育つ皆さんは島の宝であり、島の大きな財産だと思う。島のみんなで温かく見守って育てていかないといけない責任があるのではないでしょうか」と、出席者に問い掛けた。

 また、後輩たちに「この大自然に囲まれた素晴らしい環境の中で、飛んだり跳ねたり走ったりして体を十分鍛え、スポーツに勉学に励んでください。そして自分の信じる道を切り開き、大きな夢に向かってまい進し、島野浦学園の新しい伝統を築いて」とエールを送った。

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