楽しい国際料理教室

本紙掲載日：2022-05-19

7面

ドイツ名物の肉料理と、伝統菓子作りに挑戦

　延岡市国際交流推進室が主催する「楽しい国際料理教室」は１５日、同市社会教育センターであった。小学生から一般まで１４人が参加。国際交流員のブブリス・カリナさんやＡＬＴ（外国語指導助手）らと一緒に、ドイツの伝統的な料理を体験した。

　教室は、ブブリスさんが２０１６年８月に着任後、体験を通して異国の文化に触れてほしいと企画。出身地のドイツ料理を中心に、これまで１５回開いてきた。今回はブブリスさんの任期中、最後の教室で、伝統的な料理２品を選んだという。

　１品はドイツやオーストリアで一般的な、日本のトンカツのような肉料理「シュニッツェル」を挟んだサンドイッチ。もう１品は、ドイツのバーデン地方ヴュルテンベルク州にある「黒い森」（シュヴァルツヴァルト）の名物、「黒い森のケーキ」を作った。

　参加者は４班に分かれてそれぞれＡＬＴに加わってもらい、英語や日本語での会話を楽しみながら調理を進めた。

　黒い森のケーキは、日本ではあまりなじみのない酸味の強いサワーチェリーを使用。砂糖、かたくり粉を加えてとろみを付けたチェリーと生クリームをココア味のスポンジケーキで挟み、全体を生クリームで覆う。削ったチョコレートとチェリーをトッピングして完成させると、参加者はうれしそうに写真撮影。感染症予防のため、この場で試食はせず、各自持ち帰った。

　母親と参加した黒木蒼支さん（旭小３年）は「ケーキの生地やクリームを混ぜるのが楽しかった。早く食べたい」とにっこり。

　ブブリスさんは「最近はいろんな年齢層の人が参加してくれるようになり、リピーターも多くてうれしかった。伝統的な料理を体験してもらえて良かった」と振り返った。

◆シュニッツェル・サンドイッチ
【材料】（１人分）
・豚の肩肉７５～１００グラム
・卵１個
・塩こしょう少々
・サラダ油１００ミリリットル
※大きいフライパン使用時は量が増える
・バター大さじ１
※大きいフライパン使用時は量が増える
・小麦粉少々
・パン粉（細目）少々
・ロールパン（ドイツ風）１個
・レムラードソースお好み
・レタス、キュウリ、トマトお好み

【作り方】
①肉を薄切りにして小さいポリ袋に入れ、厚さが５ミリ以下になるまでたたき、薄くする。肉の両面に塩こしょうで下味を付ける。
②皿、またはボウルにそれぞれ小麦粉、溶き卵、パン粉を入れる。肉に小麦粉を付けてから溶き卵を付け、最後にパン粉を付ける。
③サラダ油をフライパンに入れ、フライパンを時々動かしながら肉を焼く。
④もう一つのフライパンにバターを入れ、焼けた肉を移し、焼き色が付くまで中火で１分程度焼く。
⑤キッチンペーパーを使って、肉から出る余分な油を取る。
⑥ロールパンを横に切り込み、真ん中にレタス、トマト、キュウリ、肉をはさみ、レムラードソースをかけたら完成。

◆黒い森のケーキ
【材料】（２０センチの丸いケーキ型用）
・卵（卵黄と卵白に分ける）３個
・塩少々
・水大さじ２
・砂糖１００グラムと大さじ４
・小麦粉７５グラム
・かたくり粉２０グラムと大さじ２
・ココアパウダー２５グラム
・サワーチェリー（缶詰）１～２缶
・生クリーム４００ミリリットル
・ザーネッシュタイフ（生クリームを固める粉）１袋
・削りチョコレート４００グラム
・バターとパン粉（ケーキ型用）

【作り方】
①ケーキ型の内側にバターを塗り、パン粉をまぶす。
②オーブンを１７０度で予熱する。
③卵白と塩をミキサーで硬くなるまで混ぜる。
④別のボウルに卵黄、砂糖１００グラム、水を入れ、クリーム状になるまで泡立てたら、③を入れ軽く混ぜる。
⑤小麦粉、かたくり粉２０グラム、ココアパウダーをふるいにかけて④に入れ、混ぜる。
⑥生地をケーキ型に入れ、２５～３０分焼く。
⑦チェリー缶の中身を汁と実に分け、チェリーを水で洗う。きれいな形のチェリーは、飾り用に取っておく。
⑧残りのチェリーと汁、かたくり粉、砂糖を鍋に入れ、弱火でとろみが出るまで温めたら冷ます
＝右写真。
⑨生クリームとザーネッシュタイフを泡立てる。一部は飾り用に取っておく。
⑩焼き上がったケーキを横３枚に切り分ける。
⑪一番下のスポンジに⑧をまんべんなく敷き、生クリームを乗せたら２枚目のスポンジを乗せる。
⑫２枚目のスポンジに生クリームを塗り、３枚目のスポンジを乗せたら、ケーキ全体を覆うようにクリームを塗る。
⑬飾り用の生クリームを絞り、削りチョコレートと、飾り用にとっておいたチェリーを飾る。
⑭食べる前に冷蔵庫で３～４時間冷やしたら完成。