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情緒あふれる町並み描く

本紙掲載日:2022-05-24
7面

美々津中、恒例のスケッチ大会−日向

◆地元は伝統的建造物群保存地区

 日向市立美々津中学校(横山博章校長、71人)は20日、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている地元美々津町の立縫地区で、恒例のスケッチ大会を開いた。全校生徒が参加し、江戸時代から昭和初期に建てられた情緒あふれる町並みを描いた。地域の美しさを再発見し、郷土愛を育むことが目的。

 午前中は現地で下書きを行った。生徒は思い思いの場所に座り、画板の上に広げた画用紙に、自分で選んだ風景を鉛筆で描いた。伝統構法で建てられた家や倉庫の独特のデザインを描き写すことに苦労しながらも、何度も建物を見直すなどして、丁寧に鉛筆を走らせていた。

 午後からは、学校に戻って仕上げ。下書きに絵の具などで色付けし、作品を完成させた。

 寺坂七海さん(3年)は「建物のデザイン、神武天皇のお船出をモチーフにした郵便ポストなど、歴史的な趣が出るよう細かい部分までしっかりと描いた。立縫地区の魅力が伝わる作品にしたい」と話した。

 生徒の作品は、校内で審査した後に表彰するほか、同地区内の市歴史民俗資料館で展示する予定という。

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