情感たっぷりの１２編−高千穂・山参会
本紙掲載日：2022-06-15
7面
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記録文芸誌４号を発行
高千穂町を拠点に活動するＮＰＯ法人山参会（�盪格孤�理事長）はこのほど、同町にゆかりを持つ人々の生活史をまとめた記録文芸誌「かなたのひと」第４号を発行した。薄れゆく伝統文化や歴史、自然に対する思いなどが色とりどりの写真とともに凝縮されて掲載されており、町内外で好評を得ている。
「古めかしくも新しい地域社会における文芸復興」を目指し、２０１９年に創刊。作家でもある�盪獲�事長（６４）＝同町押方出身＝が責任編集を担当し、毎年１号のペースで発行している。
今作は、九州中央山地を愛する人々が情感たっぷりにしたためた１２編を収録。老舗旅館の焼失から再建までを記した「神隠れが開くとき」、鬼伝説とコロナ禍を絡めた移住者の体験記「鬼とコロナと私」など個性豊かな著述が連なる。
今年１月に急逝し、�盪獲�事長が「朋友（ほうゆう）」と慕った同町出身の農業ジャーナリスト、甲斐良治さん（享年６６）の追悼特集も組まれ、執筆者らの思いが結晶化したような一冊に仕上がったという。
�盪獲�事長は、序言で「面白さは間違いない。片隅の記憶の破片たちが、今号でもまた美しいコーラスを奏でますように。そしてそれが皆さまの心に届き、あしたの思い出となりますように」とつづっている。
Ａ５判、全２２８�蓮Ｄ蟆舛錬隠毅娃葦漾Ｄ�内外の書店などで販売するほか、メールでの注文も受け付ける。
問い合わせ、申し込みは「かなたのひと」編集部（電話高千穂７２・６０２６、メールｋａｎａｔａｎｏｈｉｔｏ２０１９＠ｇｍａｉｌ．ｃｏｍ）まで。