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和の会、再び−日本舞踊やカラオケ楽しむ

本紙掲載日:2022-06-18
7面

文化団体がジャンル超えて結成−門川

 和の会(花柳幹仁枝代表)の2回目の公演が12日、門川町総合文化会館であった。多くの観客が地元出演者約40人による日本舞踊やカラオケの発表を楽しんだ。

 同会は一昨年2月、花柳代表がジャンルにとらわれずさまざまな文化団体が協力して一つの公演を創り上げようと、日本舞踊をしている同町や延岡市の仲間と共に結成した。コロナ禍で活動できない期間も経て、昨年6月に初公演を行った。

 「次もやってほしい」という声を受けて公演を企画。出演者は75歳以上の高齢者が多いものの、本番を楽しみにして稽古に励んできた。

 同会は、立ち上げの際に相談した花柳代表らの師花柳幹太さん(延岡市)と、幹太さんの長男で舞踊家、振付家花柳達真さんから支援を受けている。今回も達真さんは名取の振り付けなどを担当。半年ほどかけてオリジナルのステージを創り上げた。

 このうち、最年長の松永忠隆さん(91)は「北の出世船」を歌った。背筋を伸ばし、力強い歌声を響かせ、間奏のたび、大きな拍手に包まれた。

 また、晴間進さんは豪華な衣装を身に着け「日高川炎白波」を披露。何度も衣装の早変わりをしながら、喜怒哀楽を表現した。古典的な日本舞踊の曲から演歌に変わる演出もあり、姿が変わるたびに歓声や拍手が起こった。

 最後は特別出演の達真さんによる「流星」。七夕の夜、流星が、織り姫と彦星に、雷の亭主と女房の夫婦げんかを告げている様子を舞った。

 達真さんはオリジナルの音楽に合わせて、けんかをする雷の夫婦や一緒に暮らす子どもとおばあさんの姿を、特別な衣装などを身に着けない素踊りで表現。コミカルな動きもあり、観客を楽しませた。

 花柳代表は「日頃の成果が発表できてうれしい。今後もジャンルにとらわれず、門川町の文化発展に協力できるよう精進したい」と話した。

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