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石器、土器に触れて思いめぐらす−草川小6年生

本紙掲載日:2022-06-20
7面

県埋蔵文化財センターの出前講座

 門川町立草川小学校(中田憲治校長)で16日、県埋蔵文化財センターの出前講座が開かれ、6年生51人が県内の遺跡から出土した旧石器−古墳時代の石器や土器に触れ、当時の人々の暮らしに思いをめぐらせた。

 社会科学習の一環として、昨年度に続き開かれた。児童たちは同センター職員から旧石器、縄文、弥生、古墳時代の人々の暮らしについて順に説明を受けながら、分蔵遺跡(同町)から出土した縄文時代の土器などを例に▽何に使ったのか▽この模様は何を意味しているのかなどを考えた。

 また、発掘調査中の陣ノ元遺跡(宮崎市)からのリモート中継もあり、現場の同センター職員が発掘調査の雰囲気を伝えた。その後、時代ごとに会場に展示された本物の石器や土器をじっくり観察した。

 2組の佐藤夢晟(ゆうせい)さんは「縄文時代には少なかった土器の種類が、弥生時代に入ったとたん増えていて不思議に思った。門川町からも土器が出土していることを初めて知り、歴史を身近に感じた」と話した。

◆7月から移動展示会−門川、日之影など3会場で

 県埋蔵文化財センターは門川町役場、日之影町役場、宮崎市立図書館の県内3会場で、発掘調査の成果を地域に還元する移動展示会を7月30日から順次スタートさせる。期間中は展示解説や、石器レプリカ作成などの体験講座も企画されている。

 各会場とも、地元の遺跡から出土した土器や石器を中心に展示。「地域の歴史を考える上で欠かすことのできないものばかり。この機会に先人たちの足跡に触れ、歴史に思いをはせてほしい」と来場を呼び掛けている。

 展示解説(30分間)と体験講座(2時間)は、どちらも申し込み不要、参加無料。ともに午前10時からと午後1時からの2回開かれる。問い合わせは同センター(電話0985・21・1600)。

 各会場の日程は次の通り。

〈門川会場〉移動展示会は7月30日〜8月28日の午前9時〜午後5時、門川町役場町民ギャラリーで。展示解説と体験講座は8月7日。

〈日之影会場〉移動展示会は10月25日〜11月13日の午前9時〜午後5時、日之影町役場町民ホールで。展示解説と体験講座は10月30日。

〈宮崎会場〉移動展示会は来年1月18〜30日(24日は休館日)の午前9時〜午後7時、宮崎市立図書館2階展示コーナーで。体験講座は同1月22日、展示解説はない。

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