延岡の各地で田植え体験−北浦小５、６年生
本紙掲載日：2022-07-04
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苦戦しつつ丁寧に手植え
延岡市立北浦小学校（甲斐憲一校長、１０６人）の５、６年生が２０日、学校近くの田で田植え体験学習を行った。今後、イネの観察や草取りを経て、１０月に稲刈りと脱穀、１１月に新米を食べる予定で、半年かけて米作りを学ぶ。
米作りは、同市北浦町市振の松原学さん（５９）＝まなぶ農園＝が昨年から所有する田を体験田として提供、支援を行っている。
今回は５年生２２人に加え、昨年経験した６年生２１人がサポート役として参加した。松原さんの号令で田に入った児童は、泥に足を取られながら、慣れない手つきで苗を植えていった。
自分たちの付けた足跡によって、しっかりと植えられず沈んでしまう苗もあり、苦戦。松原さんから、手で足跡を消して植えるように教わった児童は、全身を泥で汚しながらも足場を整えていた。
約１時間かけて３００平方メートルの田に等間隔の苗が並んだ。田植え後、松原さんは、放置されて草木が伸びた畑を見せながら「１０年したら木が生え、森に返っていく。ここで米作りができているのは、毎年耕し続けた結果で、みんながこの場所で田植えができているのは奇跡なんだ」とし、「北浦小に米作りの伝統が続くとうれしい」と話した。
５年生の岩��泰誠さんは「初めて田植えしたけれど、みんなと協力できて楽しかった。来年の田植えも楽しみ」。工藤あきはさんは「泥の中はとても深くて足がぬれてしまったけど、もう一回入りたい。お米をおうちの人と一緒に食べるのが楽しみ」と話した。