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延岡の各地で田植え体験−JA延岡「あぐりスクール」

本紙掲載日:2022-07-04
7面
歓声を上げながら田植えを楽しむ「あぐりスクール」の親子

米作りの大切さ知る

 JA延岡(楠田富雄組合長)が主催する今年度第3回目の「あぐりスクール」が6月25日、延岡市大門町の田んぼであり、市内から参加した13家族34人の親子が、食用米ヒノヒカリの田植えを体験した。

 開講式では同スクール校長の川原博之副組合長が、日本の米作りの現状や世界の情勢に触れ、「戦争で世界中の穀物が不足してる今こそ、日本で作れる食料で自給率を上げる必要があります。食べ物を自分の国で作れないと大変なことになる」と話した。

 「あぐりスクール五つのお約束」を、米吉紗彩さん(西小6年)、健翔さん(同4年)、理音さん(同1年)の3きょうだいによるリードで唱和し、みんなで仲良く学ぶことを確認。JA延岡の指導員、黒田辰徳さんが「苗は2、3本ずつの束で取って、根元を持って倒れない深さまで植えてください」と植え方を説明した。

 川原校長が提供した9アールの田んぼで、四隅にお神酒をささげて豊作を祈願。子どもたちは、まず機械による田植えを見学した後、一斉に田んぼに入った。植え付け目印の赤い玉が付いた水糸に沿って、植え付けがスタート。泥に足を取られて転倒する子もいたが、元気な声が田んぼにこだました。

 初めて田んぼに入った初参加の夏田和(なった・やまと)さん(東海小2年)は「水が多くて泥が深くて中が見えなかった。尻もちをついて大変だった」と話した。

 田植え後、子どもたちは振る舞われたゆでたてのスイートコーンを食べながら顔をほころばせていた。

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