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延岡のヤブツバキ群紹介

本紙掲載日:2022-07-07
7面
「延岡」の写真が大きく表紙を彩る「ジャパンカメリア」116号

一般社団法人・日本ツバキ協会会誌

◆江藤さん(延岡城山ヤブツバキを楽しむ会代表世話人)が寄稿

 一般社団法人日本ツバキ協会(東京都、箱田直紀会長)の会誌「ジャパンカメリア」の116号で、延岡市の城山のヤブツバキ群が大きく紹介された。
会誌はB5判16ページ、オールカラー。延岡の固有種、その名も「延岡」の花一輪をクローズアップした写真が表紙の半分以上を占め、6ページ目には、延岡城山ヤブツバキを楽しむ会代表世話人、江藤奈保さん(87)=延岡市高千穂通在住=の寄稿が掲載されている。

 城山のヤブツバキ群は1983年、永友昭夫さん(故人)によって初めて専門的な調査がされ、109種あることが延岡市に報告された。

 このうち「延岡」は、「色分け花図鑑・椿(つばき)」などツバキに関する多数の著書のある桐野秋豊さん(故人)が同年に命名した。桐野さんは富山県出身で、当時は東京都八王子市に住み、日本ツバキ協会理事。のちに会長を務めた。城山にツバキを見に来た際、この花を気に入ったという。持ち帰った一枝は八王子市の自宅の庭で根付き、江藤さんによると、今では20メートルもの高さになっているそうだ。

 また当時、種苗業者によって苗木が育成されて売り出され、延岡市の女性団体「国際ソロプチミスト延岡」は99年、設立20周年式典の記念品として、九州各地から訪れた出席者に配ったという。出席者の自宅で「延岡」が今も植えられている可能性がある。

 今回、「ジャパンカメリア」の表紙を飾ったのも桐野さんが撮影した一枚。日本ツバキ協会は、コロナ禍で中止していた「全国椿サミット」を来春、山口県萩市で開く予定だが「その後の会場に延岡を−」の声が、江藤さんの元に届いている。
江藤さんが同誌に寄稿した文章を、許可を得て掲載します。

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