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子どもの発想広がる空間

本紙掲載日:2022-07-09
7面

なないろ教室の作品展

 延岡市大貫町の子どものアトリエ「なないろ教室」は2、3日、年に1度の作品展を同市のカルチャープラザのべおかで開いた。新型コロナウイルス感染症対策として昨年に続いて一般告知はしなかったが、作品によって演出された楽しい空間に多くの人が足を止め、作品に見入った。

 教室は子どもが対象の美術教室。キッズアートインストラクター・miyu=酒井美由紀=さん(49)が2006年に立ち上げ、子どもの発想を引き出す楽しい図画工作の時間を提供している。現在、3歳〜小学6年生の74人が在籍している。

 会場には、昨年の作品展後から1年間で制作した約20種類の作品を展示。今春卒業した現在の中学1年生9人の作品と合わせ、1000点以上の絵画、デザイン、工作、織物、手芸などが並んだ。

 このうち「昆虫採集」は、「この世に存在しない昆虫を作ってみよう」がテーマ。子どもたちは紙粘土に色を混ぜる作業から行い、虹色の羽を持つ昆虫、スプーンや爪ようじ、クリップなど珍しい羽を持つ昆虫など、オリジナルの虫を完成させた。

 また、同感染症拡大で教室を休みにした期間、各家庭に工作キットを送り、各自で作ってきたスプーン人形も展示。豊かな表現によって生まれたキャラクターは、訪れた人を笑顔にさせた。

 会場では教室生のレッスンもあり、子どもたちが段ボール製の「なないろのお城」に「どこでもドア」を作った。色画用紙で作ったドアを開けると、中には子どもたちが好きな動物や風景、行きたい場所など、それぞれの夢の世界を表現した。

 miyuさんは「子どもたちの作品を発表でき、来た方が喜んでいる姿を見ることができて、作品展をして良かった。元気の出る空間、〃なないろの世界〃を感じてもらえたと思います」と話した。

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