器に表現された自然風景

２２日までディッシュガーデンの展示会−虎彦サロン

　食器や花器など身近な器に観葉植物を植栽する「緑の風ディッシュガーデンの楽しみ展」が２２日まで、延岡市幸町の虎彦サロンで開かれている。観覧無料。来場を呼び掛けている。

　ディッシュガーデンとはその名の通り、ディッシュ（皿）に寄せ植えする方法。共通の講師から学んだ藤並香さん（７４）＝平原町＝、富高富子さん（７３）＝小野町＝、児崎成枝さん（８５）＝出北＝が、講師が退いた後も毎年展示している。

　通常、鉢には排水用の穴が開いているものが多いが、器には穴がない。そのため「底面給水」という、底面にためた水を布を伝って吸い上げ、根から水を吸収する方法を用いている。

　底から水分を吸収するため、水やりは１０日に１回ほど。また室内観賞用のため、焼き土と炭を混ぜたものに植えており、虫は付かず、根腐れ防止や空気清浄の効果もあるという。

　展示には、藤並さんがさざんぴあ（構口町）で開いている教室の生徒５人も出展。８人が制作した７３点が並ぶ。丼鉢やガラスのコップ、また木製の箱に寄せ植えしたものもあり、「皿の上に自然の風景を描く」という魅力も楽しめる。

　「小さくても来場者に目を留めてもらえるように作った。おわんの中で物語が想像できるように作っています」と児崎さん。富高さんは「楽しんでいただきたい。癒やしの場が提供できれば」、藤並さんは「涼しさを味わいに来てほしい。緑の風を浴びに来ませんか」と来場を呼び掛けている。

　開場は午前９時〜午後７時。日曜、祝日と最終日の２２日は午後５時まで。