伝統機具用いて田の除草
本紙掲載日：2022-07-14
7面
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草押し機「ガラガラ」体験−北浦小５年生
延岡市立北浦小学校（甲斐憲一校長、１０６人）の５年生２２人は６日、「まなぶ農園」（同市北浦町市振）を営む松原学さん（５９）やボランティアの人と協力し、同校近くの田んぼで伝統的な草押し機「ガラガラ」を使って、水田に生える雑草コナギの除草を行った。
機械で田んぼの表面をかき分けると、草が浮いてくる仕組みで、土が載ると重たくなるため、松原さんは「前輪部分を持ち上げながら使うこと」とアドバイス。ガラガラでの作業が難しい児童には松原さんが自作した軽量版ガラガラが渡され、「軽い」と喜んだ。
３００平方メートルの田んぼに横一列に並ぶと、それぞれのペースで除草作業を行い、ボランティアから助言をもらうと、最初は前進するのも一苦労だった児童も田んぼを往復するころには、ぐんぐんと進むようになり、順番待ちの児童らは「頑張れ」と応援した。
今回初めてガラガラを使った�睚寝橡�奈さん（１１）は「田んぼを往復したら疲れた。最初は重たかったけれど、こつを教えてもらってからは使いやすくなった」と話した。
「雑草がないと稲が育つ。稲が雑草より大きく育つ８月までの期間中の草抜きが大切」と松原さん。今月２５日には２回目の除草作業を行い、１０月ごろに予定している稲刈りでは６０〜８０キロの収穫を見込んでおり、１１月に学校で新米を食べるという。