楽しみながら飾り付け

地域交流施設で七夕祭り−五ケ瀬

　五ケ瀬町三ケ所の地域交流施設「ふれあい施設」（西山文子理事長）で７日、七夕祭りが行われた。同施設に通う高齢者１０人と町子育て支援センターを利用する親子２組が参加し、ササの飾り付けやレクリエーションを楽しんだ。

　ふれあい施設の利用者が６月中旬から作業し、段ボール箱いっぱいの七夕飾りを用意。色とりどりのちょうちん、吹き流し、くす玉、輪飾り、紙衣（かみこ）などを、棕櫚（シュロ）の葉で作ったひもで結び付けた。

　メインの短冊には「みんなが健康でいられますように」「友達と集まってわいわいできますように」といった願い事が書かれ、参加者は「かなうといいね」「きれいじゃね」などと談笑しながら、約４〜５メートルのササ２本を飾った。

　設置後にはレクリエーションを実施。童謡「たなばたさま」や「一番星みつけた」などの合唱をはじめ、織り姫、ひこ星、天の川などの絵を使ったパネルシアターが行われ、楽しげに歌ったり手拍子したりしながら鑑賞する姿もあった。

　生後約３カ月の陽葵（ひまり）ちゃんを抱いて参加した畦池祐子さん（３９）＝同町三ケ所＝は「家族が健康で過ごせるようお願いした。最近あまり外に出られないので楽しかった」。田崎ミヨ子さん（９３）＝同町鞍岡＝は「去年夫が亡くなり、家では黙って過ごしている。ここにはみんな居るので楽しい」と笑った。

　同施設の中矢帝子介護予防推進員（６６）は「若い人にとって年長者との交流は安心感につながると思うし、高齢者は認知症や介護予防にもなる。このような活動を通して地域の輪が広がっていけば」と話した。