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地元の川で清掃活動−三川内中学校

本紙掲載日:2022-08-02
7面
三川内川の清掃を行う地域住民と三川内中生徒

ホタルの生息環境守る

 ホタルの生息地として知られる延岡市北浦町の三川内川の環境を守ろうと、延岡市立三川内中学校(和田健校長、16人)は7月24日、伝統の清掃活動「三川内河川大清掃(MKD)作戦」を行った。地域住民も含めて約150人が参加し、自然保護への意識を高めた。

 同中学校生徒会が24年前に始め、北浦内水面漁業協同組合、三川内公民館長会などの支援を受けながら年に1回、継続して行っている。昨年からはホタルの餌であるカワニナを増やすため、カキ殻を入れた籠を川に沈める作業も、並行して行っている。

 この日は歌糸、梅木、大井、市尾内、下塚の5地区に分かれて作業。このうち梅木地区(甲斐拓博区長)では、中学生含めて23人が清掃活動に汗を流した。

 それぞれごみ袋を手に持ち、川にたまったポリ袋や鉄くず、缶などを回収。生徒たちにはライフジャケットも支給され、作業終わりは、川で気持ち良さそうに泳ぐ姿も見られた。

 参加した三川内中2年の奈須唯斗さん(13)は「ふるさとの川をきれいにするのは、自分たちにとっての誇りでもある。先輩たちが長く続けてきた活動なので、後輩たちにも大切に伝えていきたい」。

 20年以上、同活動を支援してきた北浦内水面漁業協同組合の佐藤裕臣組合長は「カキ殻の効果もあってか、ホタルの数は増えている。今年はごみの数も少なく、地域の意識付けにもつながっているのではないか」と活動を振り返り、「(三川内中学校を)卒業しても、活動に協力してくれている子は多い。とても良い活動なので、これからも〃縁の下の力持ち〃として応援していきたい」と笑顔で話した。

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