南部九州選抜に島田選手（九保大）

九州大学野球連盟７０周年記念大会

　九州地区大学野球連盟創立７０周年記念大会が８月２３日、福岡市の福岡ＰａｙＰａｙドームで行われる。記念試合は、北部九州と南部九州の選抜選手による交流試合。南部九州選抜に、九州保健福祉大学から島田拓美さん（２２、スポーツ健康福祉学科４年）が選ばれた。

　島田さんは「野球で何かに選ばれることは初めて。（選抜選手は）見たことある人ばかりで緊張するが、持ち味の積極的な走塁などで全力で目立ちたい」と意気込んでいる。

　神奈川県横浜市の出身。県立上矢部高校から、両親の地元が九州ということもあり、「地方で過ごしてみたい」と自ら調べ、九州保健福祉大学へ入学した。

　専門の指導者は不在の環境も「自分に合っていた」。週４日の全体練習で先輩や目標とする選手から技術を盗み、トレーニング。「戦術面でも考えないといけない。ということが、考える力を付けるきっかけになって成長につながった」。

　高校卒業時に始めたウエートトレーニングで、身長１７４センチ、体重は１０キロ増の６５キロに。５０メートルのタイムは０・５秒縮めて、スイングも強化した。

　４月から行われた南部九州ブロック大会宮崎地区予選では、２本塁打を放ち、打率は４割と得意の打力で活躍。この大会の優秀選手賞に選ばれた成果を評価され、宮崎産業経営大学の監督が推薦して南部九州選抜に選出された。

　自転車関連の企業に内定が決まっており、この大会を最後に野球は引退予定。「まだ現実味がなく信じられないけど、初のＰａｙＰａｙドームでの試合になるし、まわりもレベルが高い。とにかく楽しみたい」。最初で最後の晴れ舞台ですべてを出し尽くす。