フィジーク−延岡市の３人が優勝

鍛え上げた肉体美で競う

　鍛え上げた肉体美を競う南九州、県ボディビルフィットネス大会はこのほど、都城市の高崎福祉保健センターで行われ、小野政樹さん（５１、富美山町）が南九州メンズフィジークマスターズ５０歳以上１７２センチ超級、片伯部智幸さん（４４歳、緑ケ丘）が同マスターズ４０歳以上１７２センチ超級、伊藤雅己さん（２７歳、船倉町）が同２０歳代１７２センチ以下級でそれぞれ優勝した。

　大会はボディビルとフィジークが行われ、男女と年齢、身長別に分かれた２１部門に１５４人が出場した。各部門ごとにポージングを行い、それを審査員が評価する形式で競い合った。

　片伯部さんは、初出場で初優勝。４年前から健康管理の一環でトレーニングを始め、趣味が高じて今では大会に出場するほどボディーメークに没頭している。「（大会などの）目標があると限界まで追い込んで絞ることができる」と魅力を語る。

　普段は、延岡市浜町のターザンスポーツクラブでトレーニングに励み、減量は「嫁さんのおかげで成功している」と日々の食事で支えてくれる妻・温子さん（５３）に感謝。「内心はうれしいけど、たまたま運が良かっただけ。弱点を生かせるように努力していきたい」と優勝にも向上心はつきない。

　伊藤さんは２０歳代１７２センチ以下級を制したが、その後の２０、３０代統一戦で準優勝。今は退職した自衛隊で体作りに目覚め、趣味の一環で行っていたものを１年前から本格的にスタートした。今後は、ボディメークを行う仕事に携わることを考えているということもあり、大会出場は「スキルアップも兼ねている」という。

　初出場だったが、「周りの方も仕上がっていてレベルが高かった。（自分が）理想とするかっこよさがゴールだと思うので、常に自分をアップデートさせていきたい」と優勝を振り返る。

　小野さんは、９月に神奈川県で行われるオールジャパンへの出場資格（クオリファイ）を得るための出場。「昨年は（オールジャパンの）予選すら出れなかった。今年は、あんなに悔しい思いはしたくない、リベンジを」と目標に向け、優勝にも浮かれない。

　公務員として働く小野さんは、非番の日の練習を午前と午後の２回に増やし、さらに今年は減量開始時期を１月に早めるなどオールジャパンに向けて一層力を入れている。

　「職場の協力も得て大会出場や練習をしている」と感謝を込め、「県勢はまだ（オールジャパンの）決勝に残った人がいない。自分が（最初に）上がりたい」と力を込めた。