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見栄え、バランス意識しながら作業

本紙掲載日:2022-08-09
7面

黙々と丁寧に虫の標本作り−延岡・おやこの森

◆〃虫博士〃の安本さんが指導

 延岡市山月町の子育て支援センターおやこの森で4日、虫の標本作り体験があった。5歳から小学6年生まで11人が参加。〃虫博士〃の安本潤一さん(69)=同市野田町=が指導し、コガネムシやチョウの標本作りに挑戦した。

 子どもたちはまず、虫の形などを整える「展足(てんそく)」を体験。発泡スチロールの土台にコガネムシを張り付け、前足を前に、中足と後ろ足を後ろに、複数の待ち針を使って見栄え良く固定した。

 難易度を上げて、チョウの「展翅(てんし)」にも挑戦。段ボールと発泡スチロールで作った展翅板にチョウの胸部を針で固定し、テープや待ち針を使って左右の羽をバランス良く広げた。子どもたちは約2時間、それぞれ真剣な表情で黙々と丁寧に作業した。

 体験は、おやこの森が毎年取り組む人気企画。兄弟で何度も参加しているという福岡葵生(あおき)さん(旭小3年)は「待ち針をクロスしてコガネムシの足を留めるのが難しかったけど、楽しかった」と笑顔。

 安本さんは「写真を撮ったり、実際に生きている姿を見て観察するのもいいが、標本は細部の観察に適している。小さい虫や似たような形の虫も多いので、細かくじっくり見て、違いを楽しんでほしい」と話していた。

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