両監督語る、ロースコアが理想－１１日、甲子園２回戦

本紙掲載日：2022-08-09

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第１０４回全国高校野球選手権・監督対談

◆「隙のないチーム」濵田監督－「よく似た野球」坂原監督

　第１０４回全国高校野球選手権に出場する富島は、大会第６日第４試合（１１日午後３時３０分開始予定）で下関国際と初戦の２回戦を戦う。富島・濵田登監督と下関国際・坂原秀尚監督は７日までに、報道陣に対し、相手校の印象、理想の展開などを語った。両監督の発言は次の通り。

◇富島・濵田監督
①相手チームの印象と警戒する選手
強いイメージというのが一番。情報を集めるほど、強さが際立つ。逆転したり、ビッグイニングをつくったりと、隙のないチームという印象です。
警戒するのは、やはり投手２人で左の古賀君と右の仲井君。いずれも１４０キロ台後半の直球で、対策は考えているが簡単に点は取れない。野手も能力が高く、センバツなどで経験を積んでいる選手が多く、切れ目のない打線という印象です。

②鍵を握る選手と理想の展開
日髙かと思う。そう点は取られないだろうが、その日の出来、甲子園という舞台での緊張、４試合目という環境などいろんな不確定要素がある。打線は１番坂本、２番高橋の出塁と、３～５番にそう多くない好機で一本が出るかどうかになると考えています。
理想の展開はロースコア。先制をしても相手は終盤に逆転がある。ロースコアで後半勝負に持ち込むこと。２―１や３―２という点数で、攻撃は３点を目指し、１点でも多く上回りたいです。

③チームの状況と意気込み
宮崎大会後、天候などで練習ができなかった分、疲れは抜け、暑さにも慣れてきていると思う。大阪入り後も練習で体のだるさなどは感じていないようだが、見極めながら練習の強弱を付けていきたい。毎日、朝夕の検温などを行っているが体調不良の選手は出ていない。けがなどもなく、いいコンディションで入れそうです。
チームの意義目標は「地域から応援されるチーム」で、成果目標は「甲子園１勝」。ここで勝つためにやってきました。

◇下関国際・坂原監督
①相手チームの印象と警戒する選手
中心になるのは日髙君。ロースコアで勝ち上がってきており、本校とよく似た野球をするチームという印象です。
（警戒する）日髙君はやはりストレートに力がある投手なので、まずはそれに振り負けてほしくない。さらに、ギアを上げたり、下げたりできる、そういう力を持った選手でもあると思う。できるだけ、ロースコアで進めたいと思っています。

②鍵を握る選手と理想の展開
バッテリーを中心に守備からリズムをつくるチームなので、古賀、仲井、その２人を引っ張る橋爪。この３人ではないかと思う。打撃面は山口大会では下位打線がつながったので、下位が好機をつくって、上位につなぐ。仲井、松本、４番の賀谷。この３人が鍵になると思います。
いずれにしても３失点以内くらいにしないといけないと思う。やはりうちの野球である終盤、１、２点、多くて３点差くらいに持っていければと思います。

③チームの状況と意気込み
特に大きなけがもなく、初戦までの間はかなり長かったが、順調にきている。普段から寮生活の選手たちなので、あまり変化はないのでは。６日目ということで、調整というより、修正をするように時間を使えています。
選手たちは４年前（８強）の成績を越えたいという目標を持ってやってきている。一番いい状態で１１日の初戦を迎えたいです。