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鮎の伝統漁法楽しむ

本紙掲載日:2022-08-10
7面

北川漁協「ちょんがけ大会」−延岡市北川町

 延岡市の北川漁業協同組合(長瀬一己組合長)が主催する「鮎(アユ)ちょんがけ大会」が7日、同市北川町下塚の矢ケ内川で行われ、県内外から訪れた約200人の家族連れなどでにぎわった。同漁協ではこの日のために100グラムほどに育ったアユ約340キロを放流し、上流から女性、小学生以下、中学生以上の3区画に分けて会場を設営。ちょんがけを楽しんでもらった。

 ちょんがけは、さおの先に針を仕掛けて、アユの体に引っ掛けて捕る漁法。参加者は開始の合図とともに川へ入り、50センチほどの釣り糸と針の付いたさおを操りながらアユを狙った。

 女性のエリアでは、シュノーケルを使った人も多く、水流の中で目を凝らしてアユを探していた。小学生以下のエリアでは、漁協組合員が水中を観察しながらアユのいる場所を教えたり、さおの先を誘導したりしながらアドバイス。中にはさおとの相性が悪く、素手で捕まえる〃つわもの〃の姿もあった。

 3回目の参加という高校1年の岩切優依さん(同市土々呂町)は、開始1時間ほどで良型のアユを数匹ゲットして笑顔。「潜りながら、がむしゃらに掛けた。楽しいし、焼いて食べるのも楽しみ」と話した。

 川遊びが大好きという中学2年の有村洋輝さん(同市北浦町)は、受付係をして運営を手助け。大会にも参加し、途中から素手で捕る方法に切り替え、次々と捕まえた。「大人のエリアは流れが速くて難しかった。毎年参加しているけれど、大好きな大会」と話していた。

 昨年よりも参加者はやや少なかったが、会場は大盛況。長瀬組合長は「今年は参加者が少ない方だと思うが、喜んでもらえて良かった。来年は今年の倍ぐらい来てもらえるようになっていてほしいし、あらゆる業種で経済をしっかり回せるようになっていてほしい」と話した。

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