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丸み帯び心和む作品

本紙掲載日:2022-08-19
9面

彫刻家、奥村さん(延岡出身)の個展

◆五ケ瀬に滞在して制作−28日まで

 阿蘇五岳を望み、豊かな自然に囲まれた五ケ瀬町桑野内の古戸野神社に「カン、カン」と石を打つ音が響く。同町が宮崎市在住の彫刻家奥村羊一さん(68)を招き、約1カ月間、制作活動に打ち込んでもらいながら個展を開く「夕日の里ふれあい彫刻シンポジウム」がこのほど始まった。観覧無料。28日まで。

 町総合公園Gパーク内にある自然の恵み資料館の完成を記念し、当時の町職員が奥村さんに展示会を依頼したことがきっかけで、1997年にスタート。毎年この時期に行っており、展示場の参集殿には動物や人をかたどったかわいらしい作品約60点が並ぶ。

 拝殿前や手水舎(ちょうずや)など境内各所にも25点の作品を設置。これらは滞在中に制作した作品から一つを選び、奥村さんが毎年町へ寄贈しているもので、年間通して見ることができる。

 奥村さんは延岡市出身。旧延岡西高卒業後、宮崎市の画材店や広告代理店などに勤めたが、曲折を経て「会社勤めは縁がないかもしれない」と判断。20代から彫刻家として歩み始めた。

 幼少から絵画や習字など芸術分野への関心が深く、12歳から独学で石削りを始めた。「偶然見つけた大きな石が『掘って』と言っているように感じた」と、不思議そうに当時を回想する。

 近所の大工から彫刻用のコンクリートくぎ3本を譲り受け、金づちで日課のように石をたたいた。「やり直しできない作業なので、イメージが定まるまでひたすら悩む。難しい作業だがそこが楽しい」と笑う。

 作品は県内外で高く評価されており、制作者の人柄を表したように角が少なく丸みを帯びているのが特徴。「表情は皆さんに想像してもらいたい」と目以外の顔のパーツはできるだけ彫らないというこだわりを持つ。

 独学ならではの型破りな作品も多く、彫刻に絵を描き、着色を施したカラフルな作品、磨き方で生まれる色の濃淡を使って衣服を表した作品、文字や模様を刻み込んだにぎやかな作品などが見る人を楽しませる。

 展示作品は購入可能。期間中は泊まり込みで常駐し、早朝から夜半ごろまで作業する。奥村さんは「制作のための滞在だが、大人も子どもも遠慮無く足を運び、のんびり楽しんでもらえたら。石は腐らないので今しかできない出会いをより大事にしたい」と話した。=写真はすべて17日撮影

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