準決勝は延岡－日向対決に

本紙掲載日：2022-08-29

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第４３回夕刊デイリー新聞社旗争奪日豊学童野球選手権大会

◆南方小－日向ベ、西－大王谷－最終日は９月３日、妙田球場

　第４３回夕刊デイリー新聞社旗争奪日豊学童野球選手権大会は２７、２８日、延岡市妙田・北浦両球場で２回戦と準々決勝の計１１試合があった。４強が出そろい、準決勝の組み合わせは南方小クラブ―日向ベアーズ、西スターズ―大王谷ファイターズの延岡―日向対決となった。準決勝、決勝は９月３日、妙田球場で予定されている。

【妙田球場】
延小城山　　　　　　　　１００００７　－８
南方小クラブ　　　　　　１０１４１２×－９
▽三塁打＝内八重、吉留（南）▽二塁打平郡、佐藤蒼、小室（南）甲斐、池田（延）。
［評］南方は四回、佐藤蒼、内八重の長打など５連続安打で４点。最終回は２死三塁から吉留の三塁打、木津のサヨナラ打で逆転した。延小城山は最終回に５連打から池田の二塁打で追い付き、佐藤友が適時打を放ち、一時は逆転した。

日向ベアーズ　　　　　　００１０７３－１１
東ファイターズ　　　　　０１０２０１－　４
▽本塁打＝神﨑（日）内田、日野（東）▽三塁打＝馬場（日）▽二塁打＝日野（東）
［評］日向ベは三回に黒木聖の適時打で追い付くと、五回無死は神﨑が逆転の左中間満塁本塁打。以降も打線がつながり大差をつけた。東は二回に内田の中本塁打で先制。最終回は日野が中本塁打を放つなど意地を見せた。

西スターズ　　　　　　　４１１１００－７
南少年　　　　　　　　　１０００１２－４
▽本塁打＝戸高、松木景（西）安部（南）▽三塁打＝谷名（西）柏田（南）▽二塁打＝姫田（西）髙群（南）
［評］西が長打攻勢で打ち勝った。初回に４点を先制すると、戸高が右、松木景が左にソロ本塁打。四回は谷名が左中間三塁打で１点を加えた。南は安部が先頭打者本塁打。六回は宇和田、内田らの４安打を集め、３点差に迫る粘りも見せた。

東海ライダース　　　　　１００００－　１
大王谷ファイターズ　　　４０１５×－１０（コールド）
▽三塁打＝福田（大）
［評］大王谷は小技がさえて大勝。初回、満塁から寺原のスクイズ、工藤のエンドランで２点ずつ。以降も福田の左中間三塁打や足も絡めた攻撃で追加した。最終回は救援した楠原が三者三振。東海は初回、長田の安打と盗塁などで先制した。

◆「可能性は無限」一時大逆転－延小城山

　延小城山は最終六回に６点差を大逆転。再逆転は許したが、主将の友清は「諦めなければ絶対に点が取れると気持ちで戦った。負けは悔しいが、今までの中で一番いい試合ができた」と胸を張った。

　先月も対戦し、２―２２と大敗を喫した相手。先制したが小刻みに失点し、１―７で最終回を迎えた。

　先頭の７番佐藤友の内野安打から。単打をつなぎにつなぐ。５連打に四球も絡む。２死二、三塁から池田の同点二塁打、佐藤の勝ち越し打まで飛び出し、ベンチも跳び上がって喜んだ。

　その裏、２死三塁までこぎつけながら再逆転を許し、涙を流した選手たち。甲斐監督は「子どもたちの可能性は思っているよりずっと大きい」と話し、ナインに「目の色は変わってきている。次はリベンジしよう」と呼び掛けた。

　友清は「どんなことがあってもあきらめず、励まし合って優勝をつかむチームを目指す」と大きなものを得た様子だった。

◆「練習し、次は絶対勝つ」東海ライダース

　準々決勝でコールド負けを喫した東海ライダース。主将の森谷は「打撃の調子も悪く、点を取れなかった。これから集中して練習に取り組み、次は絶対に勝ち、優勝できるように頑張りたい」と前を向いた。

　初回に長田理が安打で出塁し、盗塁と敵失絡みで先制。しかし、二回以降二塁を踏めなかった。

　苦しい展開だったが、山口監督は初回に救援し堂々と投げた主戦長田理の投球を好材料に。「強気な姿勢と四球を出さなかった成長は大きい。他の選手も声も出ていて次の大会につながる」と期待した。

◇みんなの思いと勝ちたい気持ち
吉留（南方小。準々決勝の最終回、２死三塁から右中間に同点三塁打）「みんなの思いと自分の勝ちたいという気持ちが最後まであって、絶対打つと思った。ぼくと次の打者（木津）でつなぎ、いい形で勝てた。次も準決勝から全力で戦う」

◇あんなに飛ぶとは
神﨑（日向ベアーズ。準々決勝の五回、左中間に大きな逆転満塁本塁打）「前の守備でミスをしたので、取り返そうという気持ちで、とにかく打っただけ。あんなに飛ぶとは思わなかった。次もきょうみたいに大量得点を取って勝ちたい」