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▽L サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加) |
L サイズ
(8.9×12.7センチ) |
1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
A4 サイズ
(21×29.8センチ) |
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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神楽鑑賞、棚田見学など体験−高千穂町岩戸
県内の小中学生に地域資源ブランドを知ってもらう現地学習会が8月27日、高千穂町岩戸であった。宮崎市などから11人が参加。伝統文化を体験しながら、2015年に世界農業遺産認定を受けた高千穂郷・椎葉山地域の山間地農林業複合システムについて学んだ。
地域資源ブランドは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)など国際的な専門機関や国内の省庁が登録・認定を行う「世界遺産」「ユネスコエコパーク」といった、地域資源に関するブランド。
学習会は、世界に誇る県内の地域資源ブランドを知ってもらうことで認知度を高め、子どもたちの郷土愛を育むことが目的。昨年度から年に数回開いており、今年度は県の委託を受けて旅行会社アイロード・プラス(本社・えびの市、福永栄子社長)が実施。8月8日の祖母・傾・大崩ユネスコエコパークエリアに続いて2回目の開催となった。
この日は宮崎市からバスに乗り、延岡、日向を経由して町内の天岩戸交流センターあまてらす館へ。通う学校が全員違うためか、少し緊張した様子で着席し、オリエンテーションに臨んだ。
町内で旅行サービス手配などを手掛けるツーリズム高千穂郷の金子伸行事務局次長(49)が講師となり、町の概要や町章の由来などを説明。世界遺産と世界農業遺産の違いや、谷底から棚田まで最大高低差100メートル、総長500キロという山腹用水路についても触れた。
金子さんは、先人が築いた長大な山腹用水路と美しい棚田こそ高千穂郷・椎葉山地域が世界農業遺産に認定されたポイントと強調。山間地という厳しい環境の中、水が行き渡ることで森林を持続的に保全管理でき、季節によって米作りや林業、畜産、シイタケ栽培などを組み合わせた特徴的な農林業システムが形成されていることを紹介した。
続けて、大平地区の尾戸の口棚田へ移動し、村おこし協議会の甲斐康雄会長(67)と棚田を所有、管理する福原良治さん(63)から、地区内で取れる農産物や年間を通した棚田の活用に関する説明などを受けた。
藤康隆さん(69)梅代さん(67)夫妻=同町押方=による民謡「刈干切唄」の披露もあり、子どもたちは康隆さんの風情あふれる尺八と梅代さんの伸びのある歌声に心打たれた様子。この頃には緊張もほぐれ、周囲と感想を言い合いながら聞き入る姿もあった。
その後、五ケ村地区の神楽の館(今村清美館長)で、のこぎりや金づちを使って竹の節と節の間をくり抜き、下味を付けた鶏肉などを詰めて火に掛ける郷土料理「かっぽ鶏」の調理を見学。
甲斐宗之町長から高千穂の夜神楽や日本神話の解説を聞き、野方野神楽保存会(会長・甲斐町長)による4演目「手力男(たぢからお)」「鈿女(うずめ)」「戸取(ととり)」「舞開(まいひらき)」を鑑賞した。
昼食では、調理を見学したかっぽ鶏をはじめ、地元の食材をふんだんに使った神楽料理(おむすび、うどん、煮しめ)に舌鼓。同じテーブルに座った相手と談笑しながら、残さず平らげた。
清武小6年の信田真莉愛さん(11)は「神楽を初めて見たけど、想像より迫力があってすごかった。勉強になったし、棚田もきれいだったので、(同じ学校の)友達に自然をつないでいく大切さを伝えたい」と感想。
福永社長(61)は「押し付けるのではなく、子どもたち自身の考えを育みたい。聞いて、気付いて、伝える力を身に付けてもらい、将来、都会に出て行ったとしても地元を語れる人になってほしい」と話した。