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新海屋(延岡・北浦)が参戦

本紙掲載日:2022-09-06
9面

第47回社会人野球日本選手権九州地区予選

 第47回社会人野球日本選手権九州地区予選(日本野球連盟九州地区連盟など主催)は7日から5日間、宮崎市のアイビースタジアム、SOKKENスタジアムである。11チームが、本大会(10月30日開幕予定、京セラドーム大阪)の出場3枠を懸けて争う。

 夏の都市対抗野球と並ぶ社会人野球二大大会の一つ。延岡市北浦町で海面養殖魚の加工・販売を行う新海屋(小川裕介社長)が創設、今年2月に本格始動した新海屋ベースボールクラブ(BBC)が参戦する。

 大会は11チームが2パートに分かれてのトーナメント戦。両パートの1位と、敗者復活を勝ち抜いた計3チームが本大会出場を決める。

 新海屋はBパート。初戦の1回戦は7日午後1時から、アイビースタジアムでエナジック(沖縄)と対戦し、勝てば強豪の西部ガス(福岡)と2回戦で当たる。


◆濱田監督(29)=延岡市出身・大きな目標へ積み重ねて

 新海屋は延岡学園高―東京ガスなどで内野手として活躍した濱田晃成監督(29)が率いる。今年6月に監督に就任。20歳前後の選手たちとともに、「あいさつ、礼儀、相手の目を見ること。当たり前のことを当たり前にできることから」。大きな目標に向け、日々を積み重ねている。

 濱田監督は延岡市出身。延岡学園高では2年時から4番で、甲子園に出場。大分工を相手に初戦を突破し、2回戦で仙台育英に惜敗。3年時は主将を務め、秋春ともに九州大会に出場した。

 社会人野球の名門東京ガスでは、内野手として6年間プレーし、チームは都市対抗に5回、日本選手権に3回出場した。その後、沖縄県の社会人チームに移籍。「シンバネットワークス」などで4年間、主将を務め昨年、現役を引退した。

 チームからは指導者として慰留されたが、「全国に企業チームは(21年4月現在)97チームしかない。このタイミングで地元の延岡に創設され、声を掛けていただいた」。今年1月からコーチとして帰郷し、6月からは監督を任された。

 指導者としては1年目だが「高校のころから、勝つために技術的な部分もほかの選手に言っていた。ただ自分がプレーしないだけで違和感はない」という。

 目標はもちろん、東京ドームである都市対抗野球と、京セラドームである日本選手権の出場。選手たちはほとんどが20歳前後で、全国レベルで活躍した選手も少ない。

 小中学生との交流など、地域貢献も活動の柱に考えている。「認知度の向上も重要で、まずは選手があいさつや礼儀ができるようになること。少しずつできるようになってきて、今はプレーの面でもやれることをしっかりとという意識が出てきた。技術面にも目を向けられるようになってきた」。

 初めての九州大会となる今予選に向けては「突出した選手はいない。小技や走塁を含め、できることを徹底すること。それが一つでも、1人でも欠けたら勝てない」と見据える。


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