最後まで元気いっぱい

五ケ瀬・三ケ所小で運動会

　五ケ瀬町立三ケ所小学校（藤川貴司校長、５６人）の「第１３２回運動会」が１０日、同校であった。来場者を家族と町内在住の親戚に絞り、競技以外の時はマスクを着用するなど感染症対策を講じて実施。「最後まで一生懸命に全力でかけぬけろ」をスローガンに、元気いっぱい競技に臨んだ。

　開会式では、藤川校長が「みんなで励まし合い、見ている人に感動を与えられるような最高の運動会にしましょう」とあいさつ。１年生の佐藤朝大さん（６）、甲斐枝茉さん（６）が声をそろえ「運動会が始まるよー！」と開会を宣言した。

　競技は赤団と白団に分かれ、２学年合同で進行。リレーや応援合戦のほか、１、２年生の大玉転がし「玉つなぎの大秘宝」、３、４年生が台風の目に挑む「三小タイフーン」、５、６年生が五ケ瀬音頭とＫ―ＰＯＰに合わせてヒップホップダンスを踊る「温故知新〜伝統と進化」など多彩な種目で盛り上がった。

　親子団技「学び坂太鼓〜Ｔｈａｎｋｙｏｕｖｅｒ．」では、６年生５人とその保護者が８月中旬から、週３回のペースで練習してきたという太鼓の演舞を披露。演舞後には、児童から保護者へ感謝の手紙が読み上げられ、互いに感極まって涙する姿もあった。

　大原舞桜さん（１１）と演舞に立った父・勇三さん（４４）＝同町三ケ所＝は、一生懸命、児童と向き合ってくれる教諭に感謝を示し「胸にグッとくるものがあった。これからもいろいろな経験をしながら健康に育ってほしい」とほほ笑んだ。

　大会は白団が優勝、赤団が応援賞で幕を閉じた。白団の坂本蒼介団長（１１）は「（優勝と応援賞の）ダブル優勝はできなかったけど、みんな悔いなくできたと思うのでうれしい。（両親には）『最後の運動会、全部出し切ったよ』と報告したい」と笑顔。

　赤団の長田圭佑団長（１２）は「ずっと白団が優勢だったので諦めていたけど、後半の競技で追い上げることができてうれしかった。（両親には）『応援賞取ったよ』と報告したい」と晴れ晴れした表情を浮かべた。