多彩な演目で観客魅了

尚学館中学校高等部文化祭

◆オリジナル演劇、合唱など発表

　延岡学園尚学館中学校高等部（柳田光寛校長）の文化祭「第３１回尚学館祭文化の部」が１１日、延岡市の延岡総合文化センター大ホールであった。「麗〜君へと繋（つな）ぐこの音色」をテーマに、中学１年生〜高校２年生が練習の成果を披露した。

　文化の部は音楽、弁論、演劇、展示の部で構成。音楽の部は、吹奏楽部による「くるみ割り人形より『行進曲』」、同部員が次々と入れ替わりながら１台のピアノで「ぐるぐるピアノ」を披露して幕を開けた。

　合唱は、１学年ごとに２曲を披露。緊張した面持ちでステージに立った生徒は、きれいな混声合唱で歌い上げ、会場からは大きな拍手が送られた。その後、弁論の部では、各学年から１人が代表として発表。憲法第９条の改正やＬＧＢＴＱの考え方についてなど、それぞれが身ぶり手ぶりを入れながら思い思いに語った。

　昼休憩には、軽音楽部による演奏があった。生徒はタオルを振り回したり、拳を突き上げたりして盛り上がっていた。また、展示室では英文日記や書道、絵画など、生徒が手掛けたさまざまな作品を展示。多くの人が鑑賞して楽しんでいた。

　午後には、演劇の部を開催した。生徒自らが脚本や監督、演出などを務めたオリジナル作品を上演。古い指導を行う学校を変えるために立ち向かう作品や、主人公がしりとりでしか話せなくなる作品など、多様な内容で観客を魅了した。

　今年は保護者も入場でき、生徒の懸命な姿を見守った。また、来場できない保護者のためにオンライン配信も行った。