築１１０年以上−古民家、有効活用へ
本紙掲載日：2022-07-21
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子どもの森が依頼−再生協会宮崎が鑑定
古民家の利活用促進事業などを手掛ける全国古民家再生協会宮崎（坂口孝生代表理事）は４日、美郷町北郷で、築１１０年以上が経過している民家の総合鑑定を行った。この民家は、門川町のＮＰＯ法人子どもの森（横山謙一代表）が県外在住の所有者から２年前に借り受けた物件。子どもの森によると、１９０７（明治４０）年に建てられた木造平屋建ての古民家で、老朽化が進んでいるものの「今後の事業などに活用できれば」と同協会に鑑定を依頼した。
この日は、坂口さんら協会関係者５人が訪れ、建材の確認や床の傾きなどを念入りに調査したほか、床下に自走式点検ロボット「モーグル」を投入してシロアリやカビの有無、風通しなどをチェック。また、全国に４台しかないという伝統工法の耐震性能を調べる機器を使った診断も行った。
坂口さんによると、今回の鑑定結果が出るのは約１カ月後。鑑定作業を見守った子どもの森の横山純子理事は「結果に基づいてリフォームなどを検討し、事務所や地域コミュニティスペース、有事の際の避難場所などとして活用していきたい」と話している。