先輩から熱きメッセージ
本紙掲載日：2022-08-08
8面
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卒業生招き課外講座−延岡星雲高
延岡市の県立延岡星雲高校（西依功校長、４８６人）は７月２６日、課外講座「先輩の熱きメッセージを聴く会」を開き、１、２年生３０６人が卒業生の講話に耳を傾け、働くことの意義や社会の仕組みなどについて理解を深めた。
進路選択などに役立ててもらおうと、同校が毎年実施しているキャリア教育の一環。新型コロナの影響で３年ぶりの開催となった今回は、同校前身の延岡東高校と延岡西高校の卒業生１１人が訪れ、それぞれ講師を務めた。
このうち同市幸町の「風の菓子虎彦」に勤める児玉翔太さん（３８）は自身の経験を基に、「あいさつと返事は絶対に欠かさない」「人生に現れる壁にはまず『ノックする（一歩を踏み出す）』」などを社会人の心構えとして示した。
同級生で同じく講師として来校した奏美さんとの結婚後、虎彦に入社した翔太さんは「経験のない現場で、お菓子のこともまったく分からなかった」ものの、教示した言葉を胸に精進を重ねた日々を紹介。後輩たちに向けて「失敗はいっぱいしていい。周囲を頼ってでも次に生かすことが大切」と呼び掛けた。
２年生の山本大介さん（１６）は「あいさつや返事は日頃から心掛けていたので、先輩の話はとても励みになった。きょう教わったことを将来の選択に生かしたい」と話した。