台風１４号被害、県まとめ、速報値

被害額３９０億円−０５年の台風１４号に次ぐ規模

◆土木２５４億円、農業７０億円、水産６億円

　県は３０日、台風１４号による県内の被害状況を取りまとめた速報値（第１報）を発表した。被害額は３９０億８５００万円（３７７６カ所）に上り、２０００年以降では０５年の台風１４号による災害に次ぐ規模。３０日現在の速報値のため、今後さらに増える可能性がある。

　災害対策本部によると、被害額は土木関係（９６７カ所）が２５４億６０００万円、農業関係（１１４５カ所）が７０億１２００万円、森林関係（５１２カ所）が４４億３４００万円、商工関係（７９６カ所）が１０億４４００万円、水産関係が６億３６００万円など。

　被害の最も大きい土木関係の内訳は、道路・橋梁（きょうりょう）関係（６８６カ所）が１６１億２１００万円、河川・砂防関係（２６９カ所）が８４億４０００万円、港湾・海岸関係（４カ所）が５億４０００万円、公園・下水道関係（８カ所）が３億５９００万円。

　農業関係は農作物などが２９億７０００万円、農地・農業用施設など（１１４５カ所）が４０億４２００万円。

　被害金額については調査中のため計上されていないものがある。また、農作物や養殖物、水産関係、漁港などの被害の箇所数については、面積や頭羽数、件数で把握するため表していない。

　過去の主な台風災害の被害額をみると、０５年の台風１４号が１２８８億５４００万円、直近では１９年の台風８号が１２億８００万円、２０年の台風１０号が４２億６００万円などとなっている。