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濁流に襲われた−やまめの里(五ケ瀬町鞍岡)

本紙掲載日:2022-10-03
1面
被災した「やまめの里」を見渡す秋本さん(1日)
増水した河川で建屋そばの地盤、釣り堀へ続く道などが一晩にして流された(先月23日)
脇を流れる渓流。左前のような岩や倒木が大量に流れ着いた(1日)

台風14号禍、スキー場の麓−施設に被害、ヤマメ100キロ全滅

◆それでも復旧へ−−6日の再開見据え着々

 「川の音が地獄からの音のように聞こえる」と話すのは、五ケ瀬町鞍岡波帰でホテルフォレストピア、やまめの里を経営する秋本治さん(79)。1967年、幻の魚と言われたヤマメの循環養殖に成功し、72年にやまめの里を設立。地元の食材をふんだんに使った料理や内装、景観で人気の滞在型観光施設だが、先月18、19日にかけて襲った台風14号で釣り堀のヤマメ約100キロが全滅するなどの被害を受けた。

 台風が最接近した18日は、町立鞍岡中学校跡に避難していた。翌19日の早朝、雨が弱まったため様子を見に駆け付けると、美しかった渓流は増水して茶色く濁り、大量の岩や倒木が漂着。施設脇の地盤が大きくえぐれ、川を渡って釣り堀へ続く道は崩壊していた。

 営業は休止せざるを得ず、上流で発生した土砂崩れによって五ケ瀬ハイランドスキー場の今冬営業もなくなった。「紅葉から雪のシーズンにかけて人が増えるのに。この地域にとって一番の観光収益がゼロになるのは致命傷」と肩を落とす。

 施設が被災するのは今回が初めてではない。数年に一度、大雨に見舞われると少なからず被害は受けており、その規模は徐々に大きくなってきているという。

 秋本さんは、波帰川源流域周辺の天然林が枯れていることや過剰な伐採などが原因の一つと推察する。森林を適切に管理することで水源を保ち、河川流量を調節する「水源涵(かん)養林」の重要性に言及。

 川に架かる橋の欄干に手をつき、変わってしまった景観を眺めながら「私が子どもの頃はこんなことなかったのに…」とつぶやいた。

 一方で、ホテル、旅館ともに建屋内部まで及ぶ被害はなく、養殖場のヤマメも無事だったことから、6日の営業再開を見据えて着々と復旧を進めている。

◇やまめの里の周囲には豊かな自然−「ぜひ来訪を」

 鞍岡地区にはスキー場へ行けずとも、西日本有数のブナやミズナラの天然林がある。鮮やかな紅葉はもちろん、春にはツクシシャクナゲやキリタチヤマザクラ、夏にはキレンゲショウマが見頃を迎え、巻き貝の化石が多く産出する通称「化石の森」、赤松の巨木が立ち並ぶ通称「美しが森」、13万個のマイナスイオンが満ちる通称「幻の滝」もある。

 「まだ検討中ですが、塩焼き1本でもサービスしようと思ってるんです」とほほ笑む秋本さん。観光客に喜んでもらえるサービスを考えながら、たくさんの来訪を楽しみにしている。

 宿泊予約、問い合わせは「やまめの里」(電話五ケ瀬83・2321)。

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