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これが野口遵記念館−足場撤去、全貌あらわに

本紙掲載日:2022-10-04
1面
建設中の野口遵記念館。東面の大きなガラスと門型の建物が特徴

12月18日開館−東側・旧館思い起こすガラス

 延岡市が同市東本小路に建設中の野口遵記念館は、工事用足場などが撤去され、建物の全体が見える形となった。シンボルロードや市役所に面した東側の大きなガラスと門型が、市民に長年親しまれてきた旧野口記念館を思い起こさせる。開館は12月18日。

 同館は敷地面積1万4310平方メートル、建築面積3264平方メートル、延べ床面積4363平方メートル。鉄筋コンクリート造り、一部鉄骨造り3階建て。昨年3月に着工した。

 旧野口記念館を継承し、音楽を中心としたホールとして、また延岡城跡を中心とした歴史・文化ゾーンの象徴的施設として整備。現在、完成に向けて工事が急ピッチで進む。

 建物は歴史・文化ゾーンの門となる象徴的なデザインを採用。東面だけでなく北面、南面も門型を形成する。

 内部はホールのほか、1階にフリースペース、野口遵顕彰ギャラリー。ホールは1階から3階バルコニーまで計675席設置し、壁や舞台には市産材を使う。フリースペースは、さまざまなイベントや市民活動などに利用可能。野口遵顕彰ギャラリーでは、野口遵翁の人物像や延岡で事業展開するに至った由来などを伝える。

 総事業費は約51億円の見込み。建設事業には旭化成から30億円が寄付された。

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