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県独自区分引き下げ

本紙掲載日:2022-10-05
1面

レベル1「医療警報」に−5日から当分の間

◆感染者数減少傾向−行動要請も緩和

 河野知事は4日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で発令していた県独自の警報区分(3段階)のレベル2「医療緊急警報」を終了し、5日からレベル1「医療警報」に引き下げると発表した。病床使用率や新規感染者数が減少傾向にあるため判断した。飲食店の行動要請などが緩和される。

 知事は警報区分の引き下げを判断した理由について、1日当たりの新規感染者数が全体的に減少傾向であると考えられることや、病床使用率も20%を切る状況で「医療緊急警報」の判断基準(25・0%)を下回っていることなどを挙げた。

 直近1週間(9月27日〜10月3日)の人口10万人当たりの新規感染者数は174・2人で全国36位。病床使用率は2日時点で18・4%まで下がり、入院患者数も減少傾向にあるという。医療警報の終期は、医療の逼迫(ひっぱく)状況を見極めて判断する。

 感染状況の区分は、5日から西都・児湯圏域と日南・串間圏域を「オレンジ(感染警戒圏域)」、小林・えびの・西諸県圏域を「黄(感染確認圏域)」に変更。延岡・西臼杵圏域や日向・東臼杵圏域を含むその他圏域は「赤(感染急増圏域)」の指定を継続する。

 医療警報への移行に伴って、ひなた飲食店認証店以外を利用する場合は1卓4人以下・2時間以内としていた会食は、すべてが「大人数、長時間を控える」に変更。いつも一緒にいる身近な人と行くよう求められた高齢者や基礎疾患者らの会食の要請も終了する。

 混雑した場所や感染リスクの高い場所への自粛を求めていた外出・移動は「感染防止の徹底を」、対面での面会を制限していた高齢者施設の面会についても「感染防止対策を徹底の上、人数を最小限で」に緩和される。

 また、県は5日以降も外出・移動の際の感染防止対策の徹底や会食時の「みやざきモデル」の励行、適切な医療機関の受診・療養、ワクチン接種の積極的な検討、基本的な感染防止対策(マスク、手洗い、換気)の徹底を呼び掛ける。

 会見で河野知事は「感染が落ち着いてきた中で、基本的な感染防止対策を継続しながら、社会経済活動の回復に向けてアクセルを踏む段階と考えている。今後も経済の復興・再生に向けた支援策を打ち出していきたい」と話していた。

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