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全壊世帯に60万円など−延岡市

本紙掲載日:2022-10-08
1面

独自の災害見舞金支給へ

 延岡市は7日、台風14号で被害を受けた世帯や事業者を支援するため、市独自の災害見舞金を支給すると発表した。被災者支援・復旧に関する事業を盛り込んだ33億7434万円の今年度一般会計補正予算案を、11日開会予定の市議会臨時会に提案する。

 市独自の災害見舞金給付事業は1億1785万円。県市町村振興協会の災害時安心基金による支援金と合わせ、住居が全壊した世帯に60万円、大規模半壊した世帯に45万円、中規模半壊・半壊した世帯や床上浸水した世帯に30万円を支給する。

 市はまた、準半壊・準半壊に至らない世帯に1万5千円を支給。さらに、床下浸水の被害を受けた世帯にも1万5千円、店舗や工場などが床上浸水の被害を受けた事業者に20万円を初めて独自に支給する。見舞金の対象は820世帯、200事業者を見込んでいる。

 災害救助被災者支援事業には1億8937万円。災害救助法に基づき、住家の応急修理や生活必需品・学用品の給付などで被災者を支援する。

 農地に流入した土砂などの撤去支援には10億2196万円を計上した。土木業者への委託や自身での撤去にかかわらず、必要経費の90%を補助する。土木業者などに委託せず、直接、撤去した場合も補助対象となる。

 このほか、物価高騰対策に計13億8850万円を計上した。このうち、「のべおか市民生活応援商品・サービス券」を市内の全世帯に配布する事業に3億6891万円。発行総額3億円、1世帯に5千円分の紙版商品券を約6万世帯に配布する。11月下旬から順次発送予定。使用できる店舗は、「使おやっ!のべおかプレミアム商品・サービス券」取扱店を想定している。使用期限については、国の予備費を財源とした交付金を活用するため、国と協議中という。

 可決後の一般会計総額は、701億5960万円となる。

 読谷山洋司市長は「多大な被害が出ており、まだまだ困難な状況が続いている。被災者の一日も早い復旧・復興を全力で確実なものにしたい」と述べた。

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