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最終候補地に美郷町の花水流

本紙掲載日:2022-10-18
1面

日向東臼杵広域連合

◆次期一般廃棄物最終処分場

 日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村の1市2町2村で構成する日向東臼杵広域連合(連合長・十屋幸平日向市長)は17日、新設して2031年度から供用開始を予定している次期一般廃棄物最終処分場の最終候補地に、美郷町西郷田代花水流(はなずる)地区の民有地を選定した。日向市役所で同日開いた記者会見で発表した。

 一般廃棄物最終処分場とは、家庭などから出た「燃やせるごみ」を焼却した後に残る灰や、不燃物からリサイクルできる部分を取り除いた後の残りかすなどを埋め立てる施設。現在使用している日向市富高の同市一般廃棄物最終処分場は、31年度に埋め立て終了の時期を迎える。

 広域連合は昨年7月、学識経験者らで組織する用地選定検討委員会(委員長・土手裕宮崎大学工学部教授、10人)を立ち上げ、必要敷地面積3万平方メートル以上▽埋め立て容量5万7千立方メートル以上▽日向東臼杵広域連合清掃センター(日向市富高)から片道50キロメートル圏内――などの前提条件を基に、候補地を段階的に絞り込んできた。

 なお、これまでの協議で意思決定されていた日向市全域と、保安林など開発行為に係る法令などの指定を受けている区域は除外された。

 具体的には、門川町の全域、美郷町のほぼ全域、諸塚村の一部区域を対象に、1次候補地として34カ所を抽出。その後、12カ所を2次候補地として、さらに花水流地区を含む3カ所を3次候補地として絞り込み、今年6月から3カ所の地区代表者、住民、地権者を対象に説明会を開いてきた。

 並行して、環境▽防災▽建設適性▽経済性▽用地取得の見込み―について総合評価し、3カ所を比較。その結果「全体的に大きな課題はなく、説明会やアンケート調査結果から、住民の理解はある程度、得られている」として、花水流地区の民有地を最終候補地に選定した。

 広域連合によると、現地は荒れた丘陵地で、地権者は最大12人。現在のところ反対運動の動きはないという。今後は、地権者や住民に説明を重ね、合意形成を図っていく。

 副連合長の田中秀俊美郷町長は「町民の多くは前向きに捉えていると受け止めている。円滑に進められるよう、建設の必要性などについてさらに周知し、理解を求めていきたい」と話した。

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