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防疫対策の徹底を確認

本紙掲載日:2022-10-24
1面
防疫徹底と連携強化を再確認した県家畜防疫連携会議(18日、県防災庁舎)

高病原性鳥インフル・渡り鳥シーズンを受けて

◆豚熱、口蹄疫の水際徹底も−県連携会議

 県家畜防疫連携会議は18日、県防災庁舎と県内5会場をオンラインでつないで開いた。県や市町村、畜産関係者らが出席。渡り鳥シーズンを迎え発症リスクが高まる高病原性鳥インフルエンザや、近隣諸国で発生するアフリカ豚熱、口蹄(こうてい)疫など家畜伝染病の防疫の徹底と連携強化を再確認した。

 会議は、家畜伝染病の情報共有と防疫に関する市町村と関係団体の連携体制の確認・強化を目的に開催。県畜産新生推進局の三浦博幸局長は、近隣諸国や国内の家畜伝染病の発生状況などを述べ「九州や県内にいつ侵入してもおかしくない緊迫した状況」と述べ、注意喚起した。

 家畜防疫対策課によると、高病原性鳥インフルエンザの今シーズンの国内農場発生は確認されていないが、すでに死亡野鳥からウイルスが検出されており、早期発見・早期通報の再徹底、防鳥ネットや鶏舎の壁など破損箇所の再確認と早期改修、消石灰散布などの消毒の徹底など最大限の警戒を呼び掛けた。

 国内の豚熱は、2018年の初発から発生が継続している状況で、9月21日現在で84事例。野生イノシシの感染確認地域も広がりを見せており、担当者は「いつ九州、本県にウイルスが侵入してもおかしくない緊迫した状況が続いている」とし、飼養衛生管理基準の徹底を促した。

 また、アフリカ豚熱は国内での発生はないが、アジア各地で広く感染が確認。口蹄疫(こうていえき)も東アジアを中心に広範囲に感染が確認されており、新型コロナウイルスによる入国制限の緩和で人や物の動きが活発になる状況を踏まえ、改めて水際防疫の徹底の重要性を喚起した。

 このほか会議では、県の家畜防疫の取り組みや家畜伝染病発生時の対応、市町村や関係団体の防疫措置時の役割分担などの説明が行われ、改めて対応などを再確認した。また、先の台風14号の風雨で鶏舎や防鳥ネットの破損している可能性もあるとして、点検・修理の重要性も指摘した。

 家畜防疫対策課の丸本信之課長は「鳥インフルエンザは国内で野鳥の感染が確認され、県内にウイルスが入っていることが想定される。アフリカ豚熱や口蹄疫も含め、いつ入ってきてもおかしくない状況。徹底した防疫をお願いしたい」と話していた。

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