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みんなのスポフェス−延岡

本紙掲載日:2022-10-25
8面

約2000人が爽やかな汗

 「スポーツの日」の10日、延岡市の西階陸上競技場で「みんなのスポフェス」が開かれ、家族連れやスポーツ少年団の子どもたち約2000人が参加し、旭化成柔道部や陸上部の選手との触れ合いなどで爽やかな汗を流した。

 スポフェスは、これまで開催されてきた延岡市民体育祭の「エンジョイスポーツin西階」をリニューアル。子どもから大人まで誰でも気軽に参加できる体験型スポーツフェスタとして、名称も親しみやすく生まれ変わった。

 スポーツの日に合わせたイベントとしては、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催で、ほかに青空教室と銘打った体幹トレーニングや介護予防体操、ホッケーやアーチェリーなどのスポーツ体験、九州保健福祉大学による筋肉量や脂肪量などの測定があった。

 また、市スポーツ協会(末次稔会長)の2022年度市体育功労者・スポーツ優秀賞などの表彰式も行われた。


◆ホッケー、ドリブルやシュートを体験−オールスティックスが指導

 ホッケー体験には、約200人が参加。延岡工高や門川高の卒業生などが多く所属する「オールスティックス」のメンバーら14人が指導した。

 参加者は、スティックを扱いながらのドリブルやシュート、ストローク(パス)などを体験。ドリブルのタイムやペットボトルを狙うシュートを競い合うなどして楽しんでいた。

 オールスティックスの池永将さん(31)は「子どもたちはミスしても一生懸命で楽しんでくれていた。ホッケーという競技は人の目に触れれば楽しいスポーツではあるので、きょう認知を広げられて良かった。やってみると面白いのでぜひ」と話した。


◆練習、ぶつかり稽古体験−旭化成柔道部・王子谷選手らと交流

 旭化成柔道部との触れ合いには、約100人が参加。王子谷剛志選手(100キロ超級)や高上智史コーチら6人が講師を務め、技のデモンストレーションを行った後、参加者はロープトレーニングやラダートレーニングなど、選手が実際に取り組んでいる練習を体験した。ぶつかり稽古の体験もあり、何倍も大きな選手たちに束になって立ち向かう姿が見られた。

 高上コーチは「こういった場所で体験教室を行うのは初めて。柔道部としても認知を広げるありがたい企画で、柔道を知らない子どもたちにも魅力や楽しさを伝えられた。何より楽しんでもらえて良かった」と話した。


◆メダリストの歩き間近で−旭化成陸上競技部・池田選手が参加

 旭化成陸上競技部との触れ合いには、講師として東京五輪男子20キロ競歩で銀メダルを獲得した池田向希選手が参加。競歩の正しい歩き方や反則について紹介したり、記念撮影やサイン会を行ったりして参加者と交流を行った。

 メダリストを一目見ようと、集まった参加者は100人超。50メートルを競歩で走る体験もあり、池田選手の指導の下、子どもも大人も競歩の歩き方に苦戦しながら懸命に挑戦していた。

 質問コーナーでは、「週に何日練習しますか」「スタートで緊張しない方法は」「食事は何に気を付けているか」などの問いに、池田選手が丁寧に応じていた。

 池田選手は「競歩を理解してもらえる機会を頂けて光栄。延岡市で練習する機会も増えて名前を呼んでもらえたり、温かい声を掛けていただいたりしている。今後も延岡市で歩く機会は増えると思うので、国際大会に向けて強化に励みたい」と話した。


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