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税金の役割、使い道学ぶ−尚学館中高等部

本紙掲載日:2022-10-27
8面
岡田会長からアドバイスを受けながら新しい税について話し合う生徒

延岡間税会青年部招き租税教室

 延岡市大峡町の延岡学園尚学館中学校・高等部(柳田光寛校長)でこのほど、租税教室があった。延岡間税会青年部の岡田明利会長を講師に招き、中学3年生47人が税の仕組みや役割などについて学んだ。

 岡田会長は、公共サービスを使うために必要な税金を「社会の会費」と紹介し、さまざまな場面で納税していることを説明した。ヨーロッパでは「税金は国に預けており、働けなくなった時に国が守ってくれる、福祉を充実させてくれる」という考え方があり、「日本の一番の課題は福祉。少子高齢化で1人の子どもが何人もの高齢者を背負わなければいけない時代に突入しているからこそ、社会福祉が大事」と話した。

 また、国や市の財政状況について説明した後、ふるさと納税について解説。岡田会長によると、ふるさと納税は地方と都会の格差をなくすために導入され、延岡市のふるさと納税の額は年々増加しているとして、「延岡には何もないわけではない」と主張し、「皆さんが大きくなったときに地元を思い出して、ふるさと納税制度を活用してくれたら」と呼び掛けた。

 その後、ワークショップがあり、生徒は5、6人ずつに分かれて新しい税を考え、「プラスチック税」「娯楽税」「家具家電税」などユニークな案を発表。それぞれの案に対して積極的に質問する生徒もいた。

 同席した延岡税務署法人課税第一部門統括国税調査官の神川敏幸さんは、生徒が発案した税について講評し、「税金は取られるものではなく、自ら納めるものという理解を持って社会に羽ばたいてほしい」とまとめた。

 鈴野創平さん(15)は、生徒を代表して「今までよく分からないまま税を納めていた。今回、使い道を学んでちゃんと意味があって納めていることが分かった」と礼を述べた。

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