安全祈願祭と起工式−県プール

３階建て室内に２５、５０メートル−宮崎市

◆スポーツランドの拠点に

　宮崎市錦本町の県有グラウンドに新設される県プールの安全祈願祭と起工式が、２８日に行われ、施工企業の代表者らが２０２７年に本県で開催される国民スポーツ大会・全国障がい者スポーツ大会に向け、施工中の無事故、無災害を祈った。

　県プールは、主に鉄筋コンクリート造りの３階建てで、延べ床面積１万４２０１平方メートル。総事業費は約１５５億９千万円円。水深約１メートルの８コースの２５メートルプールと、水深２メートルで１０コースの５０メートルプールを備える。５０メートルプールには水深を調節できる可動床を導入し、幼児から大人まで楽しめる設計となっている。

　このほか、トレーニング室や屋外クライミングウオール、屋内ボルダリング、２４５台分の一般用駐車場、大規模災害時用の備蓄倉庫などが整備され、２０２４年１２月完成、２５年４月からの運用開始を予定している。

　安全祈願祭では神事が営まれ、河野知事や設計、施工会社の代表者、県スポーツ協会の春山豪志会長らが玉串を奉てんし、施工中の無事故、無災害を祈った。

　起工式で河野知事は、「スポーツランドみやざきの礎を築いた大切な場所が、新たな未来を切り開く場所として、スポーツを中心とした活力とにぎわいをもたらす施設として生まれ変わる。大変わくわくしている」と期待を込めた。

　設計者を代表して梓設計の外山博文執行役員が「宮崎のまちが元気になる起爆剤となるような施設づくりをしたい」とあいさつ。施工者の鹿島建設九州支店の小森浩之支店長は「総力を結集して工事にまい進し、所定の工期内に高品質な建物を無事故、無災害で引き渡したい」と抱負を述べた。

　県プールが新設される同所の敷地面積は約５万１６５２平方メートル。一帯には放送局と教育施設、飲食可能な施設も建設されることとなっており、スポーツランドみやざきの魅力向上、にぎわい創出の拠点としての機能が期待されている。