延岡病院に４人

研修医マッチング、前年度の２人減

◆県内指定８病院−定員１０２人に５６人

　２０２３年度から医師になる医学生が臨床研修病院を選ぶ２２年度研修医マッチングの結果が１０月２７日、発表された。県内の研修指定８病院の１０月時点の合計は５６人（定員１０２）で前年度を２人下回った。県立延岡病院は４人（同６人）で２人及ばなかった。

　医師臨床研修マッチング協議会によると、ほかは宮崎大学付属病院が２５人（定員５０人）、県立宮崎病院が１６人（同２２人）、県立日南病院が３人（同１０人）、宮崎市の宮崎生協病院が３人（同４人）、古賀総合病院が３人（同３人）、宮崎市郡医師会病院が１人（同２人）、都城市の藤元総合病院が１人（同５人）。

　県立延岡病院は定員にこそ２人満たなかったものの、１７年度以降は６年連続で内定者を確保した。同病院では０８年度から１６年度まで９年連続でマッチング０人の厳しい時代もあった。

　臨床研修医はそのまま研修先病院や地域に定着する傾向がある。０４年４月に新医師研修制度が導入されて以降、１０年度の内定者が最少の３０人になったのを機に、各病院は都会での医学生向け説明会に積極的に参加し、県立病院も３病院を巡る新プログラムの開発など確保に注力。

　その結果、１１年度には６１人に倍増。その後もほぼ５０人台で推移し、１６年度は６０人、１７年度は５９人と続き、１８年度は３度目の６０人超、２０年度は６３人で最多となっている。

　最終的な研修医数は２次募集や来年２月の医師国家試験などを経て確定する。県内では今年４月から、自治医科大卒４人を含め５１人（うち延岡病院６人）が臨床研修をスタートしている。

　県医療政策課は「すべての病院でマッチングが出ているのは良いことだが、県の当面の目標の８０人には届いていないため、引き続き関係機関で連携して少しでも臨床研修医の確保に取り組みたい」と話している。