延岡市小学生プログラミングコンテスト

２団体と１７人を表彰−西臼杵３町も参加

◆将来のＩＴ人材だ

　延岡市教育委員会が主催し、同市と西臼杵郡内の児童を対象に初めて実施した「延岡市小学生プログラミングコンテスト」の表彰式がこのほど、市役所講堂であり、入賞した２団体と１７人に表彰状と副賞が贈られた。

　コンテストは、プログラミングに関する知識向上を図ること、身の回りの暮らしや社会課題などについて関心を高めることなどを目的に、高千穂、日之影、五ケ瀬の各町教委との共催で実施した。

　小学生向けの国内最大のプログラミングコンテスト「ＴｅｃｈＫｉｄｓＧｒａｎｄＰｒｉｘ２０２２」の地域連携大会として開催し、ソフトバンク、ソフトバンクロボティクス、ＴｅｃｈＫｉｄｓＧｒａｎｄＰｒｉｘ運営事務局の協力を受けた。

　延岡市では、昨年から旭化成などの企業７社１組合からソフトバンクグループの人型ロボット「Ｐｅｐｐｅｒ（ペッパー）」の提供を受けており、小学校のプログラミング学習等で活用。共催の３町にも企業などから提供され、授業に役立てられている。

　コンテストでは、授業でも用いている「ＲｏｂｏＢｌｏｃｋｓ」で作成したオリジナル作品を募集。児童は、地域の課題について調べたこと、夏休みの思い出などを、ペッパーの体の動きや声のトーン、間合いの取り方などを考えてプログラミングした。

　表彰式では、澤野幸司教育長が表彰状と支援企業が協賛した副賞を贈呈。個人の最高賞には旭小６年後藤愛佳さんが作成した「ぺっぱーくんとジャンケン」が選ばれ、「ＴｅｃｈＫｉｄｓＧｒａｎｄＰｒｉｘ２０２２」九州沖縄大会にエントリーされた。

　１団体、４人による発表の時間もあり、日之影町立宮水小６年の高舘煌翔さん、鮫島光さん、橋本陽人さんは、地域の高齢者福祉施設との交流がコロナ禍でできなくなったため、ペッパーを使って交流しようと作成した作品「おじいちゃん、おばあちゃんとつながろう！」を発表。直接会えなくても楽しんでもらおうと考えた「おみくじ」などを披露した。

　「自分たちができるＳＤＧｓ」をテーマにエクセレントチャレンジ賞を受賞した甲斐りおなさん（高千穂小６年）は、「下級生に分かりやすいようにまとめた。機会があれば、学校のペッパーに実際に入れて下級生に見せたい」と話した。

　入賞者は本紙へ。