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高千穂町岩戸精米−グルテンフリーで人気

本紙掲載日:2022-11-07
8面

棚田米を使った米粉を製造・販売

 高千穂町三田井の岩戸精米(佐藤亮次社長)は、世界農業遺産認定地域でもある町産棚田米を使った米粉の製造・販売に取り組んでいる。米粉事業を担当するのは亮次社長(39)の妻で取締役を務める有美さん(39)。米粉プロフェッショナルトレーナー、お米ソムリエなどの資格を持ち「幅広い用途で使えるお米の魅力を幅広い世代に知ってほしい」と熱く語る。

 今年8月から、米の販売で付き合いがあった町内、延岡市、門川町などの店舗で取り扱いをスタート。昨今の小麦価格の高騰やコロナ禍における菓子作りの需要増加、グルテンフリーといった健康志向の高まりなどから順調に売れ行きを伸ばしている。

 岩戸精米は、同町で米作り名人と言われた初代・甲斐長衛門が創業した。13代にわたり米を作りつつ精米を主産業としてきたが、担い手不足や高齢化に伴い、近隣農家から先代・四郎さん(73)に機械刈りなどの援助依頼が入り始めたという。

 人情味あふれる四郎さんは快く引き受けていたが、農業機械の維持費や米価の下落などで経営は下火に。立て直しを図るため、約20年前から米の販売を始め、昨年11月、事業承継により息子の亮次さんと有美さん夫妻が経営を引き継いだ。

 現在は、米の生産、精米に加え、町内150〜200戸の農家から米を買い取り、販売までを一貫して実施。昼夜の寒暖差が大きいことから上品な甘みを持つ町産棚田米の魅力を広めようと、亮次さんを中心とした営業活動で徐々に販路を拡大していた。

 その矢先、近年のコロナ禍で取引先の旅館や飲食店の需要が激減、若者の米離れなども相まって在庫を多く抱えるようになり「棚田で米を作り続けるためには、まず消費してもらう必要がある」と判断。約15年前に始め、受注生産を主軸に行っていた米粉の本格的な製造・販売に着手した。

 風味を損なわないよう、丁寧に、きめ細かくひいた米粉の用途は幅広く、パスタやうどん、天ぷらの衣、クッキーなど、小麦粉で作るレシピはほぼ再現でき、油の吸収率が小麦粉の50%程度と健康にも良い。

 レシピの考案は有美さんが担当しており、主宰を務める青空キッチン高千穂スクールや、認定キッズ食育トレーナーとして保育所などで行う出前講座で普及。今年大学、高校、中学校、小学校に進学した4人の子どもたちも米粉レシピの大ファンという。

 有美さんは、米の消費が棚田の存続にもつながると信じ「棚田米を食べてくれる皆さん全員で守る世界農業遺産認定地域。『100年先もこの景観が変わらないように』との思いで、米の魅力やレシピを広める取り組みを続けたい」と話した。

 岩戸精米の米粉は1キロ627円(税込み)。取扱店は、サングリーンごとう(高千穂町)鬼八の蔵(同)サンフレッシュむしか(延岡市)サンシールさの(門川町)フーデリー霧島店(宮崎市)ほか、電話注文も受け付けている。

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