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野口遵顕彰会−野口賞産業奨励賞に修電舎

本紙掲載日:2022-11-11
1面

「止水ダンパ」を開発−12月5日に授賞式

 延岡市の野口遵顕彰会(吉玉典生会長)は10日、第22回「野口賞」の選考結果を発表した。本賞(賞金100万円)の授賞は見送ったが、産業振興奨励賞(同50万円)に、修電舎(同市大武町、一瀬直行社長)の「津波や洪水などの自然災害から重要施設の浸水被害を低減する『止水ダンパ』の開発」が決まった。授賞式は12月5日午後5時から、同市別府町のマリエールオークパインで行われる。

 修電舎の止水ダンパは、原子力発電所向けに開発したもので、津波の際、空調ダクトから侵入しようとする水を遮断する装置。特許を取得済み。社会的な意義の大きさや地元企業から資材を調達し、製作、検査を依頼するなどして地域経済に寄与している点が評価された。開発者は甲斐哲次郎常務、環境機器事業部の小田裕一課長、同部の井野内悟史さん。

 野口賞は、旭化成の創業者で国内の電気事業界、化学事業界の先駆者でもある野口遵(したがう)の後に続く事業者や事業を県内で育成しようと、顕彰会が2001年に設けた。今年は3件の応募があり、旭化成の末次稔延岡支社長や野口研究所の白井博史理事長ら5人が選考した。

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