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3年ぶり総合防災訓練−日向市

本紙掲載日:2022-11-16
1面

情報伝達や救出、搬送−関係機関が連携強化

 2022年度日向市総合防災訓練が13日、同市の大王谷運動公園を主会場に3年ぶりに行われた。災害発生後の情報伝達や救出、搬送訓練などがあり、市や日向署、日向市東臼杵郡医師会、市消防団などの関係団体が防災意識の高揚、関係機関との連携強化を図った。

 開会式があり、十屋幸平市長は「南海トラフ地震の際に、犠牲者をゼロにするという意気込みで取り組んでほしい」と呼び掛けた。訓練は、日向灘を震源とするマグニチュード9・0の地震が発生。同市では震度7の激しい揺れを観測し、襲来した3〜5メートルの津波により大規模災害が起こったという想定で実施した。

 訓練は地震発生直後からスタート。被災を受け、市は災害対策本部を設置。大津波警報が注意報となるのを待ち、関係機関への被害状況、情報収集の要請などを確認した。

 同公園の駐車場では、車両が重なり救助が必要な現場、倒壊家屋などによるがれきが散乱する現場など津波による被災現場を再現。関係機関は、がれきや流木の撤去、車両から要救助者の救出、救急隊や医師らが傷病者の重症度と緊急性を見極め、治療の優先度を決定するトリアージなどの実働訓練に連携して取り組んだ。

 その他、県の防災ヘリによる搬送連携訓練、災害用伝言ダイヤルの実演体験、防災資機材、備蓄食料の展示、陸上自衛隊による携行食の試食などもあった。

 また、同日は市内各地の自治会がシェイクアウト訓練、津波避難訓練を実施したほか、大王谷学園中等部の体育館で避難所運営訓練も行われた。

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