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「笑顔取り戻したい」−3年ぶり、だんじり復活

本紙掲載日:2022-11-18
1面

20日に尾末神社大祭−門川

 豊漁と海の安全を祈願する門川町の尾末神社大祭は20日、同町の門川尾末一帯である。今年は「町民の笑顔を取り戻したい」と、新型コロナの影響で中止していただんじり(太鼓台)が3年ぶりに復活する。

 厄年を迎えた男衆のみこしを先頭に尾末、上納屋(かみなや)、下納屋(しもなや)の各地区から3基のだんじりが繰り出し、約360人が勇壮に練り歩く。

 だんじりの重さは約2トン。担ぎ手や乗り子を務める男衆は「尾末神社のお祭りに」「心をそろえて勇ましく」などと掛け声を合わせ、威勢の良さを競い合う。

 だんじりを地面に落とすことなく同神社を3周ずつ回る「宮めぐり」は、午前8時30分ごろから。見せ場となる「さしくらべ」は門川漁協前で午後2時30分ごろから、だんじりを美しく力強く差し上げる様を競う。

 また、門川漁協前ステージでは正午ごろから、ものまねコンビ「ノブ&フッキー」らによるショーを予定している。なお、天候などによりスケジュールを変更する場合もある。

 門川だんじり振興会(黒木巧会頭=門川漁協組合長)によると、3年ぶりとなる今年は、だんじりの担ぎ手らに検温済みであることを証明するリボンを着けるなど、新型コロナの感染対策を徹底して臨む。

 一昨年、昨年と2年続けて中止となったことで、若い世代への文化の継承を危惧しているという。河野哲也事務局長(58)は「感染対策を徹底しながら、これまでと同じく、エキサイティングで美しい祭りをしっかり継承していきたい。何より、町民の笑顔を取り戻したい」と意気込む。

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