建設機械操縦「楽しかった」

土木の日−熊野江小で特別授業

　土木学会が定める「土木の日」に合わせ、国交省延岡河川国道事務所など５団体による特別授業が１６日、延岡市立熊野江小学校（田中芳郎校長）であり、全校児童８人が建設機械やドローンの操作などを体験した。

　県内各地で関係機関が実施しているイベントの一環。延岡地区では同事務所のほかに、県延岡土木事務所、延岡市、延岡地区建設業協会、県測量設計業協会延岡支部が共同で行った。

　特別授業では、児童らが土木について説明を受けた後、カードゲームで災害復旧などインフラ整備について触れる「ポケドボカード」を楽しんだ。

　さらに、運動場で建設機械の操縦、測量機器やドローン、照明車の操作を体験。補助を受けながらショベルカーで砂場の砂をすくったり、上空２００メートルまで上昇し空撮するドローンに歓声を上げたりするなどしていた。

　ショベルカーの操縦を体験した６年生の上妻愛実さん（１２）は「難しかったけど、楽しかった。こんなに難しい仕事をいつもしているんだなと感心した」と感想を語った。

　延岡河川国道事務所調査第１課の大塚健司課長は「生活のそばに土木があるということを感じてもらえれば」と話していた。

　土木の日は、土木学会の前身の「工学会」設立が明治１２年１１月１８日であることと、「土木」の文字を分解すると「十一」と「十八」となることから、同学会が１１月１８日と定めた。道路や河川など社会基盤の整備や災害時の対応の重要性を理解してもらい、土木技術や土木事業に親しんでもらおうと、全国各地で各種イベントを実施。県内でも土木の日の前後に、ふれあいイベントとして各地区の小学校で出前講座などが行われている。