交流「楽しかった」

高齢者とグラウンドゴルフ−鞍岡小

　五ケ瀬町立鞍岡小学校（脇山辰巳校長、３４人）はこのほど、学校・地域連携事業の一環として、地元の高齢者とグラウンドゴルフ（ＧＧ）で触れ合った。同校５、６年生１１人が参加。旧鞍岡中学校跡を「祗園テラス鞍楽」として整備し、活動するＧＧ愛好会「鞍楽グラウンドゴルフ」の９人とプレーを楽しんだ。

　約２年前から、旧三ケ所中学校との統合で廃校になった学校跡の整備を始め、同愛好会発足のきっかけをつくった渡邊強さん（７９）＝鞍岡＝が学校に呼び掛け、初めて実施した。

　この日は、児童と愛好会員らの混成４チームを編成。１５、２５、３０、５０メートルと距離の異なる８ホールをラウンドした。最初は苦戦していた児童も、力加減やクラブの角度などを教わりながらメキメキと上達。競技後は施設内へ移り、愛好会員らが手作りしたミルク餅とお茶を囲みながら笑顔あふれる和やかな時間を過ごした。

　６年生の眞野聖梛さん（１１）は「打つ強さや距離間をつかむのが難しかったけど、アドバイスをもらって狙い通りに打てた時はうれしかった」。秋岡信助さん（１１）は「力加減が難しかったけど、やっているうちに感覚がつかめてきた。お年寄りの人ともたくさん話せて楽しかった」と笑顔。

　渡邊さんは、中山間地域で深刻化する少子高齢化問題に触れ、「これからもっと厳しい時代が来る。参加してくれた中から、地元の力になりたいと行動する子どもが数人でも出てきてくれたらうれしい」と話した。