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親子で食農を体験

本紙掲載日:2022-11-23
8面
稲刈り作業を体験する子どもたち(延岡市大門町)
自分で握った新米のおにぎりを味わう子どもたち

第5回あぐりスクール

 食と農について親子で体験しながら学ぶ2022年度第5回あぐりスクールはこのほど、延岡市大門町の田んぼであり、市内から参加した13家族33人の親子連れが食用米ヒノヒカリの稲刈りに汗を流した。JA延岡(楠田富雄組合長)主催。

 校長先生を務める川原博之副組合長が稲の生育状況について説明したほか、市内でも台風の被害を受けた所が多かったことなどを報告。「ここだけでなくいろんな所で被害があって、倒伏だけでなく泥水が流れ込んで稲刈りに苦労している所もあります。何年かに一度、収穫前にこういうことがあるのが自然の恐ろしいところで悲しくなります。倒れている場所を避けて、立っている所を刈って収穫の喜びを味わってください」と呼び掛けた。

 甲斐心絆(はづき)さん(南方小3)のリードで「あぐりスクール五つの誓い」を元気に唱和し田んぼへ移動。子どもたちは稲刈り用の鎌を手に、黄金色に染まった田んぼに入った。それぞれに稲の根元をつかんで鎌を入れると、ザクッという小気味よい音が響いていた。

 倒伏した部分は川原校長が機械を使って刈り取り。子どもたちは大型の稲刈り機が自在に駆け巡り、次々と刈り取っていく様子にも見入った。

 作業の後は、同JA職員が用意した新米のおにぎりを試食。手の平のラップに炊きたてのご飯を載せてもらい、少しの塩を振って梅干しを入れたら完成。秋空の下、自分で握った熱々のおにぎりを頬張ると、どの子からも笑顔があふれた。

 今年初めて参加した大門町の杉野海斗さん(東海東小6)は、母福美さんの実家で稲刈りを体験したことがあるといい、さらに農業への関心を深めた様子。「鎌を手前から斜め上に向けて切るとうまくいきました。あぐりスクールは農業のことをいろいろと学べるので楽しい。新米のおにぎりはおいしかった」と笑顔を見せていた。

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