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11月の夜空に花火−3年ぶり、まつりのべおか

本紙掲載日:2022-11-24
1面
約6千発が夜空を彩った花火大会。新ばんば踊りの還暦を祝う赤い花火も目立った
ばんば踊りでは、次々に来場者が加わり、踊りの輪が大きくなった
花火が終了後も、多くの人でにぎわう物産展

市民に元気をと準備−実行委

◆ばんば踊りの輪も広がる

 第45回まつりのべおか花火大会は23日、延岡市大貫町の大瀬大橋下流河川敷であった。約4万人(主催者発表)の来場者でにぎわい、夜空を彩った美しい花火や来場者参加型のばんば踊り、物産展を楽しんだ。

 祭りは3年ぶり。コロナ禍で人と人とのふれあい、つながり、にぎわいが失われる中、実行委は「市民を元気づける祭りをしたい」と、9月からの延期を経て実現させた。

 今年は、新ばんば踊り誕生60年を祝い「祝!還暦ばんば踊り」の時間が設けられ、来場者参加型で実施。最初は関係者が中心の小さな円だったが、時間がたつにつれて、円は二重、三重と増え、大きく広がった。

 太鼓のたたき手も順番を待つ長い列ができ、赤ちゃんを抱いたり、子どもに教えたりしながら踊る大人の姿も見られるなど、久々に延岡の祭りの光景が広がった。

 午後6時には、来場者によるカウントダウンで花火打ち上げ開始。コロナ禍で最期の別れも制限された中、故人を思って打ち上げる「供養花火」、ばんば踊りの音楽、太鼓と共演する「ばんばの花火」など特別企画もあり、気温が下がった夜空に美しく咲く花火に、歓声が絶えなかった。

 榎本雄介実行委員長(48)は、来場者でにぎわう姿に「祭りは人の心を一つにする、そんな力があると改めて感じた」と充実した表情。市内の男子中学生(15)は「久しぶりに友達と集まって祭りに来ることができ、いい思い出になった。うれしかったし、いい気分です」と話した。

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