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学校と地域をつなぐ音楽祭

本紙掲載日:2022-11-25
8面

合唱、合奏など小中学生が披露−日之影町

 日之影町の「第46回学校と地域をつなぐ小・中学校音楽祭」はこのほど、町立宮水小学校体育館で開かれた。町内の小中学校(日之影小、高巣野小、宮水小、日之影中)から約210人が参加し、学校別に合唱や合奏、歌劇を保護者らに披露した。主催は町教育委員会(橋本範憲教育長)。

 音楽を通じて地域と交流を深め、郷土愛や芸術文化の振興を図ることなどを目的に開いている。2019年はインフルエンザの流行で中止。20、21年は新型コロナウイルスの影響で録画や無観客開催となったため、4年ぶりに保護者限定の有観客で行った。

 開会行事では、日之影中3年の松岡蒼依さん(15)が「これまでの練習の成果を発揮して、各学校の良さを伝える最高の音楽祭にしましょう」とあいさつ。高巣野小の児童による合奏「ドラゴンクエスト『ロトのテーマ』」で幕を開けた。

 小学生は各校2演目を披露。同校の手話を織り交ぜた合唱「世界がひとつになるまで」に続き、そろいの赤いスカーフを首元に巻いた日之影小の児童が合唱「やさしい風」と合奏「パプリカ」、カラフルなマントで登場した宮水小の1〜4年生がオペレッタ「おかしのすきなまほう使い」、5・6年生が合奏「風になりたい」で盛り上げた。

◆中3生は最後「最高の合唱ができた」

 中学生は、学年ごとに「大切なもの」「心の瞳」「信じる」を合唱。伸びのある美しいハーモニーで来場者を引き付け、吹奏楽部が「ミックスナッツ」「ジブリメドレー」など4曲を演奏して音楽祭を締めくくった。

 最後は、日之影中3年の戸高友貴さん(15)が「私たち中学3年生は今回が最後の音楽祭。最高の合唱ができて良かった」と閉会の言葉。鑑賞した米田光子さん(64)=同町七折=は「子どもの数は少なくなったが、久しぶりに鑑賞できて感動した」とほほ笑んだ。

 この日はまた、音楽鑑賞の時間もあり、県内在住のリコーダー・トラヴェルソ奏者早川廣志さんが主宰するアトリエ奏(かなで)のチェンバロ奏者澤朱里さん、ソプラノ歌手でピアニストの安部まりさん、早川さんの3人が来校。プロの歌声や演奏に体を揺らしながら聞き入った。

 宮水小6年の中川笑空さん(12)は「緊張したけど楽しかった。中学生に会う機会はなかなかないので良い交流ができたし、プロの演奏もすごかった」と話した。

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