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並行通園のために情報共有

本紙掲載日:2022-11-26
1面
子どもたちの活動を見学する参加者ら(延岡こども発達支援センターさくら園)

延岡こども発達支援センターさくら園

◆初の公開保育・療育見学会

 地域の保育園や幼稚園と連携して子どもを受け入れているNPO法人げんき延岡こども発達支援センターさくら園(園田徹理事長、片伯部政晴園長)はこのほど、5日間の日程で初めての「公開保育・療育見学会」を開き、園内での子どもの様子を関係者と情報共有した。

 さくら園は障害の種別に関係なく、療育手帳や身体障害者手帳などがなくても児童発達支援を受け入れている。保護者や保育施設、医師、行政・相談支援員などからの相談に応じて未就学児に対応するため、曜日や時間帯によって保育所(園)、幼稚園に並行通園している子どもも多い。2011年からの12年間に24園と連携して、延べ95人の子どもを支援している。

 また、延岡市委託の障害児地域療育強化事業で脳性まひや水頭症、ダウン症などの子どもに対する理学療法やリハビリテーションを実施。保護者や保育所などへ障害についての理解や介助法の指導、ホームプログラムの提案、道具の貸し出し、各種アドバイスなどの支援にも取り組んでいる。

 園内の見学は日ごろから希望があれば応じているが、さくら園の事業開始20年目を機に、さらに関係者同士の連携を深めたいと企画。期間中は保育園や幼稚園、認定こども園の保育士らが入れ替わり訪れ、年代や障害に応じた内容でのびのびと屋内外の遊びやリハビリを楽しんだり、当番の役目を頑張る子どもたちを間近に見守った。

 このうち、来春から転園してくる子どもを見に来ていた市内保育園の副園長は、「保育園からさくら園にバス送迎してもらえるなど、保護者にとっては両方の施設を利用することで、朝から夕方まで安心して仕事ができ、良い事業ではないでしょうか」と話した。

 さくら園は「ここに来る子どもだけでなく、地域にはほかにも支援を必要としている子どもや相談できないまま困っている家庭もあると思います。いつでも気軽にご相談いただき、小学校からのきちんとした支援につなげていければ」と理解を呼び掛けている。

 問い合わせは延岡こども発達支援センターさくら園(電話延岡35・8535、ファクス同35・8536)。

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