税への理解深める−細島小で租税教室

　税の仕組みや大切さなどを学んでもらおうと、県北法人会日向支部青年部会（佐藤洋光部会長、２９社）は２２日、市立細島小学校（藤原裕司校長、８９人）で租税教室を開いた。６年生１９人がアニメ鑑賞や講義、タブレット学習などを通じて税についての理解を深めた。

　青年部会による租税教室は毎年、市内の小学校などを対象に実施。より楽しみながら税金に親しんでもらおうと、昨年からタブレットを使用した体験ゲームを取り入れている。

　この日は、同部会の役員ら６人が来校。冒頭、佐藤部会長は「宮崎を良くするためには、たくさんの税金が使われる。来月の知事選の候補者が、やりたいことをするためにも税金が必要。税金と選挙にはつながりがあることも考えながら学んでほしい」とあいさつした。

　続いて、児童は税制度がなくなった社会を描いたアニメを鑑賞。行政、教育、医療などが税金によって運営され、国民が安心、安全で豊かな生活を送るためには税金が不可欠であることを学んだ。

　講義では、同会の担当者が税金の種類、内容、用途などを説明。１億円分の札束レプリカの披露もあり、児童は触ったり、抱えたりして、その重みを体感していた。

　タブレット学習では、国税庁が提供する学習ゲームに挑戦。学校や警察署などの公共施設と、映画館、会社などの民間施設を予算内で自由に配置して、暮らしやすい町づくりを目指す体験ゲームを楽しんだ。

　山下佑貴さん（１２）は「税金に約５０の種類があり、国が税金で成り立っていることを学んだ。税金を納めてくれている親などに感謝し、学校のものを大事に使いたい」と話した。

◆細島小に図書カード−県北法人会日向支部

　県北法人会日向支部（長谷川実利支部長、４４８社）は２２日、社会貢献活動の一環として、細島小学校に図書カード１０万円分を贈呈した。

　贈呈式が同校であり、同支部の古賀浩一郎副支部長、佐藤洋光青年部会長が出席、古賀副支部長が藤原裕司校長に目録を手渡した。

　古賀副支部長は「児童の学びを広げるために有意義に使ってほしい」と期待。藤原校長は「ジャンルを絞らず、児童が希望する本を選び、将来の夢、目標に役立てます」と感謝した。

　同支部の青年部会は、税の仕組みや大切さなどを学んでもらおうと、市内の小学校などで租税教室を開催。図書カードは、租税教室開催のお礼も兼ねて同支部が贈呈している。来年１月には同市の塩見小学校で租税教室を開き、図書カードを贈る予定という。